
保健師は、保健師助産師看護師法総則第二条において、「厚生労働大臣の免許を受けて、保健師の名称を用いて、保健指導に従事することを業とする者」とされる国家資格です。
保健師になるには
日本国内で保健師になるには看護師免許の取得が前提です。そして、保健師になるための養成所や学校で1年以上保健師に関することを学ぶ必要があります。保健師の国家試験に合格し、厚生労働大臣の免許を受けると、保健師として働くことができます。
引用元 -公益社団法人日本看護協会
- 看護師課程
- 保健師課程で1年以上学ぶ。
大学院、大学専攻科、大学(保健師課程をもつ看護系大学で選択受講)、短大専攻科、養成所など- 保健師国家試験を受けて合格し、保健師免許を取得
保健師の仕事は、地域やそこに所属する人々が病気やケガにならないために、健康診査や家庭訪問による疾病の早期発見、保健指導や健康教室の開催、適切な食事・生活指導など行いながら、人々の健康を守っていく仕事です。
保健師の中でも就業場所によって、『行政保健師』(都道府県の保健所・市町村の健康福祉課等の行政機関で働く)・『学校保健師』(学校等で働く)・『産業保健師』(民間企業の検診センターなどで働く)などと呼ばれています。
乳児から高齢者まで幅広い層のケアを行います。
保健師の就業者数は全国で約47,000人を超え、その60%が保健所及び市町村自治体で就業しており、以下、病院・診療所(25%)、介護・福祉施設(6%)、事業所(7%)などとなっています。(2012年現在)
保健師は勤務先によって、行政保健師・産業保健師、学校保健師など様々な種類があるので、年収を一概に平均化できませんが、一番人数の多い行政保健師は、公務員としての給与・待遇が受けられます。企業に就職した産業保健師は、企業規定に準じ初任給で22~27万円程度のようです。
離職率が高い看護師に比べ、夜勤がない保健師は結婚・出産後も働きやすく、特に行政保健師は待遇が安定しているため、一度雇用されると長期に亘って勤務する傾向が強く、保健師の募集数は少ないのが現状です。行政保健師になるためには公務員試験に合格しなければなりませんし、仕事をしながら、特に夜勤などがある場合は大変でしょうが、看護師からの転職組も多いようです。
保健師は、健康に不安を感じている相手の様々な相談に乗って、じっくり話を聞けるコミュニケーション能力が求められますし、医学的な知識や状況を判断できる力も必要です。看護師として培った現場での対応力や知識は、保健師の仕事の中でも発揮できるはずです。