夜勤がつらい看護師へ|辞める前に考えたい働き方と転職先の選び方
夜勤がつらくて、このまま看護師を続けられるのか不安になっていませんか?生活リズムが崩れる、休みの日も疲れが抜けない、家族や自分の時間を取りにくいなど、夜勤のある働き方に限界を感じることもあるでしょう。
夜勤がつらいと感じるのは、甘えではありません。看護職の夜勤・交代制勤務について、日本看護協会は現場の実態と労働科学の知見を踏まえ、負担軽減に役立つガイドラインを作成しています【注1】。夜勤や交代勤務は、働き方や生活に大きく関わるテーマです。
この記事では、夜勤がつらい看護師が辞める前に整理したいことや、日勤のみ・クリニック・訪問看護などの働き方、転職先を選ぶときの確認ポイントを解説します。すぐに退職を決める必要はありませんが、今の働き方だけで判断せず、ほかの選択肢を知ることから始めてみましょう。
- 夜勤がつらいと感じる看護師が多い理由
- 夜勤を続けるか迷ったときの整理ポイント
- 夜勤なしで働ける看護師の職場
- 日勤のみの転職で確認したいこと
- 夜勤がつらい看護師が求人票で見るべきポイント
- 自分に合う働き方を相談しながら探す方法
この記事は、次のような方におすすめです。
- 夜勤がつらくて看護師を辞めたいと感じている方
- 日勤のみの看護師求人を探したい方
- 病棟勤務からクリニックや訪問看護へ転職を考えている方
- 体調や生活リズムを崩す前に働き方を見直したい方
- 転職するか迷っていて、まず情報収集から始めたい方
1.夜勤がつらいと感じる看護師が多い理由
夜勤がある働き方は、収入面ではメリットになることもあります。一方で、体力面や生活リズム、人間関係、家庭との両立に負担を感じる方もいます。
まずは、夜勤がつらいと感じる理由を分けて考えてみましょう。原因が整理できると、今の職場で改善できることと、転職を含めて見直したほうがよいことを判断しやすくなります。
1-1.生活リズムが崩れやすい
夜勤では、日中に眠り、夜に働く生活になります。日勤と夜勤が混在するシフトでは、体内リズムが整いにくく、休んだはずなのに疲れが残ることがあります。
日本看護協会の夜勤・交代制勤務ガイドラインでは、勤務と勤務の間隔や勤務拘束時間、夜勤回数などについて、看護職の健康・安全・生活への影響を少なくする観点から勤務編成の基準が示されています【注2】。
夜勤のつらさは、気合いだけで乗り切るものではありません。生活リズムへの影響が大きいと感じる場合は、働き方そのものを見直す視点も必要です。
1-2.夜勤明けでも十分に休めない
夜勤明けは、帰宅してすぐ眠れるとは限りません。家事や育児、通院、家族の予定などが重なると、まとまった休息を取りにくいことがあります。
若いころは何とかこなせていた夜勤も、年齢や生活環境の変化によって負担が大きくなる場合があります。結婚、出産、介護、自分自身の体調変化などで、以前と同じ働き方が合わなくなることもあるでしょう。
夜勤明けに休めない状態が続くと、仕事への集中力や気持ちにも影響しやすくなります。まずは、夜勤そのものがつらいのか、夜勤後に休めない生活環境がつらいのかを分けて考えてみましょう。
1-3.責任の重さに不安を感じる
夜勤は日勤に比べてスタッフの人数が少なくなることがあります。その中で急変対応、ナースコール、入院対応、記録、巡回などを行うため、責任の重さを感じやすい勤務でもあります。
夜勤中に判断を求められる場面が続くと、「自分だけで対応できるだろうか」「急変が起きたらどうしよう」と不安になることがあります。
夜勤の不安は、経験不足だけが原因とは限りません。人員体制、教育体制、相談できる医師や先輩の有無、病棟の忙しさによっても変わります。
夜勤がつらいときは、自分の弱さだけで片づけず、勤務体制や職場環境も含めて考えることが大切です。
2.夜勤を続けるか迷ったときの整理ポイント
夜勤がつらいと感じると、すぐに退職したほうがよいのか、もう少し続けるべきなのか迷うことがあります。
勢いで辞める前に、今のつらさを分けて整理してみましょう。自分にとって何が負担なのかが見えてくると、次の働き方を選びやすくなります。
2-1.体調への影響を確認する
まず確認したいのは、体調への影響です。
眠れない、疲れが抜けない、頭痛や胃腸の不調が続く、気持ちが落ち込みやすいなど、夜勤後の不調が続いている場合は注意が必要です。
体調の変化は、本人が思っている以上に積み重なっていることがあります。無理を続けるより、早めに勤務調整や働き方の見直しを考えたほうがよい場合もあります。
今日できることとして、夜勤前後の体調を1週間だけメモしてみましょう。睡眠時間、疲労感、食欲、気分の変化を書き出すと、夜勤が自分にどのくらい影響しているか見えやすくなります。
2-2.人間関係や職場環境の影響を分ける
夜勤がつらい理由が、勤務時間そのものではなく、人間関係や職場環境にある場合もあります。
たとえば、夜勤のペアと相性が悪い、相談しづらい雰囲気がある、忙しい病棟なのに人員が少ない、急変対応へのサポートが弱いといったケースです。
この場合、夜勤を完全になくすことだけが解決策とは限りません。職場を変える、病棟を変える、教育体制のある職場を選ぶことで、夜勤への不安が軽くなる場合もあります。
「夜勤がつらい」と感じたときは、勤務時間、業務量、人間関係、サポート体制を分けて整理してみましょう。
2-3.夜勤手当と心身の負担を比べる
夜勤を続ける理由として、夜勤手当による収入面のメリットがあります。
ただし、収入が増えても、体調不良や生活リズムの乱れが大きい場合は、長く続けることが難しくなることもあります。
夜勤手当を含めた月収と、日勤のみへ変えた場合の収入差を確認してみましょう。そのうえで、体調、生活、家族との時間、将来の働き方を合わせて考えることが大切です。
収入だけでなく、続けられる働き方かどうかを見ると、転職先の条件も選びやすくなります。
2-4.今の職場で調整できるか確認する
すぐに転職を考える前に、今の職場で調整できることがないか確認してみましょう。
夜勤回数を減らせるか、日勤中心にできるか、病棟異動が可能か、時短勤務やパート勤務へ変更できるかなど、職場によって選択肢がある場合があります。
ただし、相談しても改善が難しい職場もあります。その場合は、今の職場だけで悩み続けるより、日勤のみや夜勤少なめの求人を見て、ほかの選択肢を知ることも判断材料になります。
3.夜勤なしで働ける看護師の職場
夜勤がつらい場合でも、看護師を辞める必要はありません。看護師資格を活かしながら、夜勤なしで働ける職場もあります。
ここでは、夜勤なし・日勤中心で働きやすい職場の例を紹介します。
3-1.クリニック
クリニックは、日勤中心で働きたい看護師にとって選択肢になりやすい職場です。
外来診療の補助、採血、点滴、検査介助、患者対応などが主な業務になります。診療科によって仕事内容は異なりますが、病棟夜勤がない求人も多くあります。
一方で、クリニックはスタッフ数が少ないこともあり、急な休みを取りにくい、院長やスタッフとの相性が働きやすさに影響しやすいという面もあります。
求人を見るときは、診療時間、残業、休診日、スタッフ体制、教育体制を確認しておきましょう。
3-2.訪問看護
訪問看護は、利用者の自宅を訪問し、健康状態の観察、医療処置、服薬管理、療養生活の支援などを行う仕事です。
日勤中心の求人もありますが、オンコール対応の有無は事業所によって異なります。夜勤はなくても、オンコールが負担になる場合もあるため、確認が必要です。
病棟での経験を活かしながら、一人ひとりの利用者と向き合いたい方には向いている可能性があります。
訪問看護を検討するときは、オンコール回数、訪問件数、移動手段、同行研修の有無、未経験者へのサポート体制を確認しましょう。
3-3.健診センター
健診センターは、健康診断や人間ドックに関わる職場です。
採血、測定、問診、検査補助、受診者対応などが主な業務になります。日勤のみの求人が多く、規則的な働き方を希望する方に合いやすい職場です。
ただし、採血件数が多い、繁忙期がある、接遇力が求められるといった特徴もあります。
病棟とは違う働き方になるため、業務内容や求められるスキルを事前に確認しておくと安心です。
3-4.外来・透析・施設看護
病院の外来、透析クリニック、介護施設なども、夜勤なしや日勤中心の求人が見つかることがあります。
外来では診療補助や患者対応、透析では機械操作や患者観察、施設看護では入居者の健康管理や服薬管理などが中心になります。
ただし、施設看護ではオンコールがある場合もあります。透析クリニックでは早出や準夜帯の勤務がある場合もあります。
「夜勤なし」と書かれていても、勤務時間やオンコールの有無は職場によって違います。求人票の表記だけで判断せず、実際の働き方まで確認しましょう。
4.日勤のみの転職で確認したいこと
日勤のみの職場へ転職すると、夜勤の負担は減らせる可能性があります。ただし、日勤のみなら何でも働きやすいとは限りません。
転職後に後悔しないために、確認しておきたいポイントを整理します。
4-1.給与がどのくらい変わるか
夜勤をなくすと、夜勤手当がなくなる分、月収が下がる場合があります。
そのため、日勤のみの求人を見るときは、基本給、賞与、残業代、各種手当を含めて年収全体を確認しましょう。
月収だけを見ると下がったように感じても、残業が少ない、休日が安定している、体調が整いやすいなど、生活全体で見ると納得できる場合もあります。
給与だけでなく、自分にとって続けられる働き方かどうかを合わせて考えることが大切です。
4-2.残業や休日出勤の実態
日勤のみでも、残業が多ければ負担は大きくなります。
クリニックでは診療が長引くことがあります。訪問看護では記録や緊急対応、健診センターでは繁忙期の業務量が増える場合があります。
求人票には「残業少なめ」と書かれていても、実際の残業時間は職場によって違います。
面接や転職相談の場では、平均残業時間、繁忙期、休日出勤の有無、急な出勤の可能性を確認しておきましょう。
4-3.オンコールの有無
日勤のみの求人でも、オンコールがある場合があります。
特に訪問看護や介護施設では、夜間や休日の緊急連絡に対応するオンコール体制を取っている職場があります。
オンコールがあると、実際に出動しない日でも気持ちが休まりにくいと感じる方もいます。
求人を見るときは、オンコールの有無、回数、手当、出動頻度、対応体制を確認しましょう。夜勤がないから楽とは限らないため、自分に合う働き方かどうかを見極めることが大切です。
4-4.教育体制や人間関係
病棟からクリニックや訪問看護、施設へ移る場合、仕事内容や判断の範囲が変わります。
新しい職場で安心して働くには、教育体制や相談しやすい環境があるかも重要です。
特に訪問看護やクリニックは、少人数の職場も多いため、人間関係や職場の雰囲気が働きやすさに直結しやすい傾向があります。
日勤のみという条件だけで選ばず、入職後に相談できる人がいるか、研修や同行があるかも確認しておきましょう。
5.夜勤がつらい看護師が求人票で見るべきポイント
夜勤がつらくて転職を考える場合、求人票では「日勤のみ」だけを見ればよいわけではありません。
夜勤を避けられても、残業やオンコール、人間関係、業務量が合わなければ、別のつらさを感じることがあります。
5-1.勤務時間と休憩時間
求人票では、勤務時間と休憩時間を確認しましょう。
日勤のみでも、早番・遅番がある職場や、診療時間が長いクリニックもあります。勤務終了時間が遅いと、生活リズムを整えにくい場合があります。
また、忙しい職場では休憩が取りにくいこともあります。
求人票だけで分からない場合は、面接や転職相談で「実際に休憩は取れていますか」「残業はどのくらいありますか」と確認しておくと安心です。
5-2.夜勤なし・オンコールなしの違い
「夜勤なし」と「オンコールなし」は同じではありません。
夜勤がなくても、オンコール対応がある職場では、夜間や休日に連絡を受ける可能性があります。
オンコールがあっても負担が少ない職場もありますが、回数が多い、出動頻度が高い、サポート体制が弱い場合は負担を感じやすくなります。
求人を見るときは、夜勤の有無だけでなく、オンコールの有無まで確認しましょう。
5-3.職場の雰囲気や定着率
働きやすさには、職場の雰囲気や人間関係も大きく関わります。
求人票には、給与や勤務時間は書かれていても、実際の人間関係や職場の忙しさまでは分かりにくいことがあります。
レバウェル看護の公式サイトでは、実際に働いている方や転職した方へのインタビューで得た、表に出にくいリアルな情報を伝えると案内されています【注3】。
夜勤のつらさから転職する場合は、次の職場で同じように悩まないためにも、求人票に載りにくい情報を確認することが大切です。
5-4.自分の優先順位に合っているか
求人を見る前に、自分の優先順位を整理しておきましょう。
給与を大きく下げたくないのか、夜勤をなくしたいのか、残業を減らしたいのか、家から近い職場がよいのか、人間関係を重視したいのか。優先順位によって選ぶ求人は変わります。
すべての条件を満たす職場を探そうとすると、なかなか決められないことがあります。
夜勤がつらいときほど、「絶対に変えたい条件」と「できれば叶えたい条件」を分けて考えることが大切です。
6.自分に合う働き方を相談しながら探す方法
夜勤がつらいと感じていても、どの職場なら自分に合うのかを一人で判断するのは難しいものです。
日勤のみ、夜勤少なめ、オンコールなし、クリニック、訪問看護、施設など、選択肢が多いからこそ、条件を整理しながら求人を確認することが大切です。
6-1.レバウェル看護で相談できること
レバウェル看護は、看護師・准看護師の求人を扱う転職支援サービスです。公式サイトでは、日勤常勤、夜勤専従パート、高給与など、さまざまな条件から求人を探せることが案内されています【注3】。
また、今の気持ちに近い選択肢として「近いうちに転職したい」「今は情報収集したい」が用意されており、すぐに転職を決めていない段階でも求人を確認しやすい導線になっています【注4】。
夜勤がつらい方は、まず日勤のみの求人がどのくらいあるのか、オンコールなしの職場があるのか、自分の経験で応募できる職場はどこかを確認してみるとよいでしょう。
6-2.求人票だけでは分からない情報を確認する
看護師の転職では、求人票だけでは分からない情報が多くあります。
たとえば、実際の残業時間、休憩の取りやすさ、スタッフの雰囲気、子育てへの理解、教育体制、夜勤やオンコールの実態などです。
レバウェル看護は、職場の雰囲気や働きやすさが分かる看護師専門の転職支援サービスとして、実際に働いている方や転職した方へのインタビューで得た情報を伝えると案内しています【注3】。
夜勤を避けたいだけでなく、長く続けられる職場を探したい方は、こうした情報も確認しておくと安心です。
6-3.転職を決める前の情報収集にも使える
転職サービスというと、すぐに応募しなければいけないと感じる方もいるかもしれません。
しかし、今の職場に残るか、日勤のみへ変えるか、クリニックや訪問看護へ広げるかを考えるためにも、求人を知ることは役立ちます。
たとえば、次のようなことを確認できます。
- 日勤のみの看護師求人があるか
- 夜勤なし・オンコールなしの求人があるか
- 病棟経験を活かせるクリニックや訪問看護求人があるか
- 今の給与と日勤のみ求人の差がどのくらいあるか
- 職場の雰囲気や残業の実態を確認できるか
転職を急いで決める必要はありません。まずは、今の働き方以外にどのような選択肢があるのかを知ることから始めても大丈夫です。
6-4.夜勤のつらさを一人で抱え込まない
夜勤がつらいと感じても、「みんな頑張っているから」と我慢してしまう方は少なくありません。
ただ、働き方が合わない状態を続けると、体調や気持ちに影響が出ることがあります。
日勤のみ、夜勤少なめ、オンコールなしなど、看護師として働き続ける選択肢は一つではありません。
夜勤がつらいと感じたら、看護師を辞める前に、自分に合う働き方がほかにないかを確認してみましょう。
まとめ
夜勤がつらいと感じる看護師は、まず自分の負担を分けて整理することが大切です。生活リズム、体調、人間関係、夜勤中の責任、夜勤明けに休めない環境など、何が一番つらいのかを確認しましょう。
夜勤をなくしたい場合でも、看護師を辞める必要はありません。クリニック、訪問看護、健診センター、外来、透析、施設看護など、夜勤なし・日勤中心で働ける職場もあります。
7-1.夜勤がつらいときの確認ステップ
- 体調への影響を記録する: 夜勤前後の睡眠、疲労感、気分の変化をメモして、自分への影響を確認しましょう。
- つらさの原因を分ける: 夜勤そのもの、人間関係、業務量、サポート体制、夜勤明けの生活環境を分けて考えます。
- 今の職場で調整できるか確認する: 夜勤回数の調整、病棟異動、日勤中心勤務などが可能か相談してみましょう。
- 日勤のみの職場を比較する: クリニック、訪問看護、健診センター、外来など、自分に合う職場を確認します。
- 求人票に載らない情報も確認する: 残業、休憩、人間関係、オンコール、教育体制なども見ておくと安心です。
夜勤がつらいときは、すぐに退職を決める必要はありません。まずは、自分の負担を整理し、今の職場で調整できることと、転職で変えられることを分けて考えてみましょう。
一人で判断しにくい場合は、看護師専門の転職支援サービスを使って、日勤のみや夜勤なしの求人を確認する方法もあります。比較する材料が増えるだけでも、これからの働き方を考えやすくなります。
出典
【注1】:「夜勤・交代制勤務の負担軽減に向けて|日本看護協会」
URL:https://www.nurse.or.jp/nursing/shuroanzen/yakinkotai/index.html
【注2】:「看護職の夜勤・交代制勤務ガイドライン|日本看護協会」
URL:https://www.nurse.or.jp/nursing/home/publication/pdf/guideline/yakin_guideline.pdf
【注3】:「看護師の求人/転職/募集情報サイト|レバウェル看護」
URL:https://kango-oshigoto.jp/
【注4】:「看護師・准看護師の求人・転職|レバウェル看護」



