看護師が転職理由を伝えるときのポイント〜転職理由の例文など〜

新しい職場を決める面接で、転職理由をどのように伝えるべきか悩んでいる方は多いでしょう。そのまま事実を伝えると悪い印象を与えてしまうのでは……といろいろ不安になりますよね。実際に、転職をした看護師の人が転職先にどのような理由を伝えたか知るのは、とても大切なことです。

本記事では、看護師が転職を考える理由や転職理由を伝えるときのポイントなどについて解説します。

  1. 看護師が転職を考える理由
  2. 面接で転職理由を伝えるときのポイント
  3. 転職理由でNGな内容は?
  4. 転職理由の例文を紹介
  5. 看護師の転職理由に関してよくある質問

この記事を読むことで、看護師の転職理由やNGな内容などが分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。

1.看護師が転職を考える理由

まずは、看護師が転職を考える理由についてチェックしておきましょう。

1-1.最も多いのは人間関係の問題

看護師が転職を考える理由は人によってさまざまですが、最も多いのは人間関係の問題です。同僚や先輩とうまくいかない・上司と合わないなど、人間関係の複雑さが転職を考えるきっかけとなっています。実際に、人間関係のトラブルが起きることもありますが、日々のストレスの積み重ねが大きな負担となり、働き続けていると心身に悪影響を及ぼしかねない状態になるケースがほとんどです。我慢してストレスを感じたり、キャリアアップの可能性を台無しにしてしまったりするよりは、職場を変えたほうが良いのかもしれません。

1-2.体力的な限界

精神的なつらさだけでなく、体力的な限界を感じたために転職をしたという看護師もたくさんいらっしゃいます。看護師の仕事は日勤のほか夜勤や残業も多く、休暇が取得しづらい現場も多いのが現状です。残業や夜勤をたくさんこなしているのに、相当の給料をもらうことができないという理由で転職される方もいます。若い看護師なら夜勤や残業などの激務も乗り切ることができるかもしれませんが、中堅~ベテランになり年を重ねると今までのようにきつい業務をこなすのが大変になってくるでしょう。

1-3.家庭の事情

看護師が転職を考える理由として、家庭の事情も含まれます。結婚による居住地の変更・育児との両立などを機会に、もっと働きやすい職場へ転職する看護師も多いのです。たとえば、夜勤のないクリニックや残業の少ない職場へ転職するなど、自分のライフスタイルに合った仕事環境を求めている看護師はたくさんいます。

2.面接で転職理由を伝えるときのポイント

ここでは、面接で転職理由を伝えるときのポイントを解説します。

2-1.前向きな言葉で伝える

どんな転職理由であろうと、新しい職場には前向きな言葉で伝えることが大切です。たとえば、人間関係が転職理由の場合、「前の職場は人間関係が良くなかったから」とだけ伝えてしまうと、「すぐ人のせいにする人なのでは?」と悪い印象を与えてしまう恐れがあります。なるべく、人間関係のことには触れず、もっと挑戦したいことが見つかった・キャリアアップのためになどと、前向きな言葉で伝えた方が良い印象を与えることができるでしょう。どうしても、人間関係について話さなければならないときは、「自分も歩み寄る努力をしたけれど難しかった」とやわらかく伝えることがポイントです。

2-2.転職理由を新しい職場の志望動機につなげる

面接で転職理由を伝える際、応募先の志望動機につなげることも大切なポイントの1つです。応募先の職場は、「なぜ自分たちの職場へ応募をしてくれたのか?」「何を目指しているのか」を聞きたいと思っています。転職理由を正直かつ前向きに伝えるのはもちろん、具体的な志望動機を伝えることで採用担当者にプラスの印象を与えることができるでしょう。たとえば、キャリアアップを目的に転職するのなら、応募先でどのような技術を磨きたいのか、しっかりと自分の目標を伝えてください。

2-3.本音を伝えないほうが良いケース

転職理由によっては、面接時に本音で伝えないほうが良いケースもあります。たとえば、給料が少なかった・体調を崩しているから・残業が多かったからなどです。給料が少ないかったという旨を伝えると、いつの間にか愚痴や不満になってしまいます。また、「給料に見合うだけの仕事ができるのか?」と疑問を持たれる可能性もあるでしょう。体調を崩したからという理由も、採用後にまだ体調悪化されると困るから、と不採用になる可能性があります。このような前職の不満は転職理由として伝えず、できるだけ前向きな理由を伝えることが大切です。

3.転職理由でNGな内容は?

ここでは、看護師の転職理由でNGな内容をいくつか紹介します。

3-1.転職理由で嘘をつく

基本的に、転職理由で嘘をつくのはNGです。良い印象を与えるために良いことをいったり、嘘をついたりする方もいますが、嘘をつくリスクは高くなります。もし、バレてしまった場合、採用を取り消しにされたり、せっかく転職したのに職場の雰囲気が悪くなったりしてしまうでしょう。また、面接で聞かれたくない質問をされたとき、嘘をつこうとする人の多くは不自然に強く力説してしまう傾向があります。相手はプロの面接官なので、嘘はすぐにバレることを覚えておいてください。

3-2.不満や愚痴をいってしまう

転職理由について面接で話をする際に、前の職場の不満や愚痴になってしまう傾向があるので注意が必要です。前職の不満や愚痴をいいたい気持ちは分かりますが、面接時にいわないように気をつけましょう。マイナスイメージが残るだけで、採用担当者に悪い印象を与えてしまいます。前向きな転職理由を考える際に、不満や愚痴が出てくるなら転職サイトのコンサルタントに相談するといいでしょう。看護師専用の転職サイトに在籍しているコンサルタントの中には、元看護師の方もいます。同じ現場で働いたことがあるからこそ、あなたの愚痴や不満も理解してくれるでしょう。

3-3.自分本位の転職理由はNG

「周囲が自分のことを理解してくれなかった」「自分はうまくやっていたのに理解されない」など、自分本位での転職理由は絶対にNGです。確かに、前の職場で悪くないのに自分のせいにされたり、上司が理解のない人だったりすることもあるでしょう。けれども、そのまま新しい職場の採用担当者に伝えてしまうと、「この人は自分勝手な人なのかもしれない」と悪いイメージを持ってしまいます。自分の良さを伝えようとして自分本位な転職理由になってしまうこともあるため、十分に注意したほうがいいでしょう。

4.転職理由の例文を紹介

それでは、転職理由の例文をいくつか紹介しましょう。

4-1.志望動機とつなげた転職理由の伝え方

前述したように、転職理由は志望動機と表裏一体です。「なぜ転職しようと思ったのか?」と聞かれたときは、以下のように前向きな志望動機につなげて答えましょう。

  • 前職で○○を経験しましたが、さらに専門的なスキルを磨きたく思い、貴院を志望しました

このように、前職や現職では経験できなかった看護師の仕事に取り組みたい・技術を身につけたいという意欲的な姿勢をアピールすることがポイントとなります。また、志望動機の後に転職理由を聞かれた場合は、「先ほどお話したこととも重なりますが……」と前置きして志望動機を改めて伝えれば大丈夫です。

4-2.答えにくい質問もポジティブに返す

面接のときに、「上司とのトラブルなどはありましたか?」「人間関係で困ったことはありませんでしたか」と聞かれる可能性があります。特に、人間関係が理由で退職した場合は、つっこまれる可能性が高めです。そんなときは、慌てずに以下のような前向きな回答をしてください。

  • 確かに周囲で小さなトラブルはありましたが、私自身は大きなトラブルに巻き込まれたことはありません
  • 自分に問題点があるのではと考え改善しようと務めましたが、状況が好転しませんでした

上記のように前向きな回答をすると、面接官も好印象を抱きやすくなります。「この人はきちんと自分と向き合うことができる、反省し努力できる人」だと受け止められるでしょう。

4-3.給与や待遇が転職理由の場合

前職の給与や待遇に不満があって転職する場合、素直に答えるべきかどうすべきか悩んでいる方は多いでしょう。素直に答えることはもちろん大切ですが、「給料が少なかったので」だけでは悪い印象を持たれてしまいます。給与や待遇を転職理由として伝えたい場合は、以下のような例文を参考にするといいでしょう。

  • 時間外勤務が○○時間発生した月も支給された給与は□□円と少額だった
  • 実績に対して昇給や一時金の増額などがなかった

ポイントは、ただ給与が少なかった・待遇が良くなかったと答えるのではなく、実際に自分がどんな成果をあげたのか明確に伝えることです。そうすれば、その成果に見合った給与が支払われていなかったと面接官も納得できます。経験やキャリアの面で達成できた要素を述べましょう。

4-4.体力的な負担が転職理由の場合

精神的な部分ではなく、体力的な負担が大きいがために転職を考えた場合は、面接官にそのまま正直に伝えても問題ないでしょう。ただし、「体力的に負担だったから」とだけでは説得力に欠けるため、転職でポジティブな展望を一緒にして伝えることがポイントです。たとえば、以下のような例文となります。

  • 体力的な負担を感じたこともあり、○○科に移ることでより将来のキャリアアップを視野に入れることを考えるようになった
  • キャリアアップのためでもあり、プライベートや家庭の時間もしっかりと取れるメリハリのある働き方がしたい

上記の内容であれば、面接官に対する印象も良くなります。言い方によって、相手の受け取り方もだいぶ変わってくるでしょう。

5.看護師の転職理由に関してよくある質問

看護師の転職理由に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.転職理由をポジティブに話すコツは?
A.まずは、入職動機を思い出してください。「なぜ入職動機?」と疑問に感じるかもしれませんが、入職動機はポジティブなものです。入職動機について考えることで、「前職の入職動機が果たせなくなったから」と転職理由を説明することができるでしょう。

Q.自分の成長のために転職を決意したときの伝え方は?
A.新しい職場でやりたい内容と、なぜ前の職場ではそれが実現できなかったかを併せて説明するのがベストです。前の職場で実現できなかったことが新しい職場で実現できる熱意を伝えましょう。また、面接を受ける病院の看護観・仕事内容・雰囲気などを調査し、この職場がいいとアピールすることが大切です。

Q.転職回数が複数の場合はどうすべきか?
A.転職回数が複数ある場合は、これまでの経歴全般について聞かれる可能性があります。経歴全般に聞かれた際は、できるだけ一貫性のある経歴であることを伝えてください。今までの経歴が1つのストーリーでつながると、より面接官への説得力がアップします。

Q.ブランクが長い理由に関する質問にどう答えるべきか?
A.再び看護師業に復活する場合、ブランクが長い理由について尋ねられる可能性があります。資格取得のために学業を優先していたのであれば、離職中に学んだことを転職先でどのように生かせるか説明するといいでしょう。出産・育児などでブランクを作ってしまった場合は、その旨を正直に話してください。そして、仕事をする上でどのような障害があるのか、現状を伝えることも必要です。

Q.転職理由に適(かな)った転職をするポイントは?
A.看護師専門の転職サイトやエージェントを利用するといいでしょう。看護師専門の転職サイトには、アドバイスをしてくれるコンサルタントがいます。また、転職エージェントは転職先の病院と自分自身をマッチングさせてくれるサービスです。さまざまなサポートを行っているところもあるので、利用してみてはいかがでしょうか。

まとめ

看護師が転職理由を考えるときのポイントは、なぜ自分が転職したいと思ったか深く自分自身と向き合うことです。人間関係・体力・給与面の不満などさまざまな転職理由がありますが、新しい職場の面接で伝える場合はできるだけポジティブな言葉を出しましょう。前職や現職に対する不満や愚痴をいうのはNGです。前向きな言葉を伝えることで、面接官に良い印象を与えることができるでしょう。