さまざまな診療科における看護師の仕事と適性をチェックしよう!

さまざまな診療科における看護師の仕事と適性をチェックしよう!

元看護師のゆかり

【執筆者プロフィール】

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看護師の仕事は、診療科によって内容や求められる能力が異なります。「どの診療科が自分に合っているのか」「診療科による適性の違いは?」と不安に思う方も多いでしょう。転職や就職をする際は、診療科ごとの特徴を把握することで自分に合った職場を見つけることができます。

本記事では、そんな看護師のさまざまな診療科での仕事や特徴などを解説しましょう。

  1. 診療科の特徴をまとめて解説!
  2. 看護師の適性と診療科選び
  3. 診療科ごとの看護師適性チェック
  4. 看護師の転科・転職の方法
  5. 看護師の診療科に関してよくある質問

この記事を読むことで、自分に合った診療科の選び方が分かります。悩んでいる方や気になっている方は、ぜひチェックしてください。

1.診療科の特徴をまとめて解説!

まずは、診療科ごとにどのような特徴があるのか、基本情報を押さえておきましょう。

1-1.診療科は多種多様、あなたが興味のある科は?

内科や外科は、私たちの生活に深く関わる診療科です。しかし、ほかにも小児科・皮膚科・眼科・循環器科・神経内科などの内科・呼吸器科・整形外科などたくさんの種類があります。診療科は多岐にわたるからこそ、自分がどの診療科に適しているのか悩むのです。まずは、自分が興味のある科に注目してみましょう。医療業界は常に進化しており、新しい技術を学ぶ姿勢が必要だといわれています。興味のある診療科なら、あなたの勉強意欲が出てくるかもしれません。

1-2.最初にすべきことは「自己分析」

看護師における診療科の適性には、それぞれの性格が大きく関係しているといわれています。そのため、まずは自分の性格を知るために大きく3つの分類から自己分析をしてみましょう。

  1. ゆっくりとしている・マイペース・穏やか
  2. きっちりとしている・気が強い・ハキハキとしている
  3. キレイ好き・オシャレしたい・体力に自信がない

人間の性格はそれぞれ異なりますが、大きく分けると以上の3つに分かれます。あなたはどのような分類に当てはまるでしょうか。そして、それぞれの3つに適した診療科は、以下のようなところとなります。

  1. ゆっくりタイプ:内科・泌尿器科・脳神経外科・デイサービスなどの介護施設
  2. きっちりタイプ:手術室・救急系外来・急性期病棟・ICU・一般病棟
  3. キレイ好きタイプ:美容外科系クリニック・美容外科など

1-3.看護師として目指す目標をハッキリさせる

自分に合った診療科を見つけるため、どのような看護師になりたいのか目標をハッキリさせることが大切です。たとえば、子どもが大好きで、小さな命を救う手助けがしたいなら小児科など、目標に見合った診療科を選ぶことができます。どのような看護師になりたいのか・どんな職場で働き経験を積むのか明確にするのも、診療科選びの指針になるのです。

2.看護師の適性と診療科選び

なぜ、看護師の適性と診療科選びが重要なのでしょうか。ここでは、その理由について詳しく説明します。

2-1.より良い環境で働くため

看護師の適性と診療科選びが重要なのは、自分にとってより良い環境で働けるからです。人それぞれ、職場選びで重要視する要素が異なるでしょう。プライベートを充実させたい・ゆっくりとしたペースで仕事を続けたい・看護師としてのキャリアアップを目指したいなどさまざまです。だからこそ、自分に合った場所で働けるように、看護師の適性と診療科選びが重要となります。逆に、合っていない環境で働くと、どのようなトラブルが起きるのでしょうか。

2-2.患者の命に関わるミスが起きやすくなる

適性と合わない診療科で働くと、少しずつミスが増えてしまいます。いつまでたっても環境に慣れず、小さなミスを積み重ね、大きなミスへと発展する恐れもあるでしょう。看護師が働く場所は、人の命と密接に関係する環境ばかりです。小さなミスが患者の命を左右するほど大きな影響を与えることもあります。医療ミスを防ぐためには、自分に合った診療科を見つけることが大切です。

2-3.自分自身の精神・体力面に悪影響を及ぼす

合っていない職場環境では、知らないうちにストレスを感じるものです。自分では気づかないうちにストレスがたまり、いずれは精神・体力面に大きな悪影響を及ぼすことになるでしょう。職場に行かなければと思うだけでおなかが痛くなったり、頭痛が頻繁に起きたりなど、体に異変が起きる可能性もあります。

2-4.職場を転々としがち

自分に合っていない診療科では、看護師として働いていても満足感がありません。不満を持ち始めるとどんどん大きくなり、次の新しい職場を見つけようと転職をくり返します。ただし、適性をきちんと知らなければ、合わない転職先ばかり選んでしまいがちです。職場を転々とするため、安定した生活が得られないままになってしまいます。

3.診療科ごとの看護師適性チェック

それでは、診療科ごとの看護師適性チェックを具体的に解説します。

3-1.内科

感染症・神経系・消化器系・血液系など、内科にはさまざまな種類があります。基本的に、内科は体の内側からアプローチする看護になるため、患者の状態を常に把握することが重要です。そのため、コミュニケーションが得意な方に向いています。患者との会話で異変がないかどうか・いつもと違うところがないかなど、観察眼に優れている看護師向きといえるでしょう。

3-2.外科

外科は手術など体の外側からアプローチする方法で治療を行います。そのため、外科で働く看護師は医師の指示に従いながら、適切な処置をすることが多いのです。また、入院患者のお世話をしたり、心のケアをしたりすることもあります。ほかの診療科に比べると、ナースコールの回数が多いので体力は必要です。看護師の技術をスキルアップしたい方におすすめの診療科といえるでしょう。

3-3.小児科

看護師に人気がある小児科は、子ども好きに向いている診療科です。ただし、子どもは大人のようにうまく自己表現ができないため、少しの変化でも気づき、病気の兆候などを見逃さない観察力が必要となります。また、保護者との連携が必要になるため、家族のデリケートな心情を理解し相談相手になることも看護師としての重要な役割です。

3-4.精神科

ほかの診療科よりも、好き嫌いがハッキリと分かれる診療科です。精神科の看護には、感情のコントロールが最も重要となります。精神科の患者は不安定な方が多いので、ものを投げてきたり何度も同じことを聞いてきたりすることが多々あるでしょう。どのようなことでも心を広く持ち、受け入れる余裕が必要です。患者のペースに合わせられる人が向いているといえます。ある程度の根気も必要となるでしょう。

3-5.心療内科

心療内科は、主に、心身症を扱う診療科です。心理や社会的因子が大きく影響している体の病気を治療します。原因は精神的なものですが、体の治療が必要になるという点が精神科との大きな違いです。心療内科の看護師は、主に診療介助を行い、薬の管理を徹底するなどの業務を行います。クリニック系が多いので、自分のペースで働きたいという方に向いているといえるでしょう。

3-6.整形外科・皮膚科など

整形外科・皮膚科とも体の不具合を改善するための治療を行いますが、ほかの診療科よりも命に関わるほど大きな病気を扱うことはありません。そのため、看護師の負担が少なく、看護の成果を実感しやすいという特徴があります。また、入院設備がないクリニック系が多いため、ブランクのある看護師に向いている診療科です。育児と両立がしやすい特徴があります。

4.看護師の転科・転職の方法

看護師の転科・転職の方法とポイントについて解説します。

4-1.どうしても合わないときは転科・転職を考える

属する診療科を変えることを転科、職場自体を変えることを転職といいますが、どうしても合わないときはこの2つの方法を検討してください。働いている職場が一般病院・大学病院など多数の診療科がある場合は、転科が可能です。ただし、クリニック系や診療科が1つしかない専門病院では、転職となるでしょう。新たな環境に身を置くことは勇気のいることですが、自分の成長につながるいい経験にもなります。

4-2.勤め先が大きめの病院なら希望で転科が可能に

さまざまな診療科がある大きい病院では、希望すれば転科できる可能性があります。転科する際は、具体的な理由を伝えることが大切です。たとえば、「専門看護師になりたい」「もっと専門分野を高めたい」などの前向きな理由があります。向上心があると判断できる内容であれば、転科が受け入れられるでしょう。転科を検討している方は、まず看護部長や主任に相談してください。

4-3.転職を考える最良の時期は5年目

看護師の転職時期は人によって異なりますが、最良の時期だといわれているのは「5年目」です。1年目はとにかく看護師としての経験を積む時期なので、転職には向いていません。5年目は経験と知識ともに備わる時期となるため、それぞれの病院や診療科が向上心のある看護師を求める傾向があります。また、離職者が急激に増える夏・冬に転職活動を始めるといいでしょう。この時期は、ボーナスが支給され離職者が増えるため、各病院等の求人数も増加します。

4-4.転職を有利に進めたいなら専門転職サイトを利用しよう

より有利に転職を進めたいなら、看護師専門の転職サイトを利用してください。看護師専門の転職サイトでは、看護師ならではのノウハウを学びつつ、転職のアドバイスをコーディネーターがしてくれます。また、ほかの求人サイトには公開されていない非公開求人も掲載されているので、自分に合った職場が見つかるでしょう。転職サイトを選ぶ際は、なるべく口コミや評判がいいところを選んでくださいね。

5.看護師の診療科に関してよくある質問

看護師の診療科に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.今後、高いニーズが期待できる診療科は?
A.透析分野です。年々、透析を必要とする患者が増加しており、そこで働く看護師の需要も高まってきています。透析特有の技術や機械操作が必要となるため、学ぶことはたくさんありますが、同じ患者との関係が長く続くので顔見知になり、精神的に楽しく感じる可能性もあるでしょう。

Q.仕事とプライベートが両立しやすい診療科は?
A.整形外科・皮膚科・美容外科など、クリニック系が多い診療科です。ほとんどのクリニックは入院設備がないため、朝〜夕方までのシフトとなります。ブランクがある方や、育児をしながら仕事を続けたい方にもおすすめです。看護師専用転職サイトを利用すると、両立しやすい診療科が見つかりやすくなります。

Q.スキルアップが期待できる転職先は?
A.急性期治療を行うことが多い病院・病棟などです。大きな検査や入院の流れなど、病棟があるからこそ学べることがたくさんあります。大きめの病院では、スキルアップやキャリアアップを目指す看護師が多いのも特徴です。急性期治療には、観察力や判断力が重要となるため、ほかの職場よりもスキルアップが期待できます。

Q.手術室の看護師は大変?
A.看護の職人ともいえる手術室の業務は、慣れるまで確かに大変なところがあります。しかし、清潔・不潔・解剖を徹底的に学べる唯一の場所でもあるのです。手術で使用する特殊な医療機器の知識が身につくのはもちろんのこと、スケジュールや時間などきめ細かく進める力も習得できます。

Q.産科に合った看護師の特徴は?
A.きめ細やかな観察と判断力を持っている看護師が、産科に集まる傾向があります。産科では、常に赤ちゃんと母体の健康に目を光らせ、ささいなことも見逃さないことが大切です。未熟児や障害を持って生まれた赤ちゃんの危機的状況を乗り越えるための高度な技術や、命を落としてしまった赤ちゃんのお母さんの心のケアなど、専門かつ高度な技術も必要となります。

まとめ

外科・内科・小児科など、看護師が務める診療科はたくさんあります。それぞれ仕事や必要なスキルなどが異なるため、自分に合っているかどうかがポイントです。適切な診療科を見つけるためには、まず自分自身について知ることが大切になるでしょう。もし、「合わないな」と感じたときは、転科・転職するという選択肢があります。その際は、きちんと自分に合った診療科が選べるように、特徴を把握しておきましょう。

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