看護師の特徴や病棟看護師

できる看護師の特徴は? 一人前の看護師になるためにすべきこと

元看護師のゆかり

【執筆者プロフィール】

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できる看護師とできない看護師には、それぞれ特徴があります。ただし、能力や持ち前の才能が違う、というわけではありません。最初は誰もが初心者で、できる看護師ではありませんでした。少しずつ仕事をこなしながら、一人前のできる看護師へと成長し続けるのです。

本記事では、できる看護師の特徴とポイントなどについて解説します。

  1. できる看護師、できない看護師の違い
  2. できる看護師の特徴は?
  3. できる看護師になるために
  4. できる看護師の特徴に関してよくある質問

この記事を読むことで、できる看護師になるためのコツが分かります。気になっている方はぜひチェックしてください。

1.できる看護師、できない看護師の違い

最初に、できる看護師とできない看護師の違いをチェックしておきましょう。できるかできないかは、能力差が問題ではありませんよ。

1-1.看護師の能力差は経験からきている

何度も失敗すると、「私は看護師に向いていないのでは?」と落ち込み、どんどん気分が沈んでしまいますよね。同じ職場の仕事ができる同僚に嫉妬したり、羨ましく思ったりすることもあるでしょう。しかし、看護師の能力差は、その人がもともと持っている力ではありません。能力差は経験の差からきています。さまざまな診療科や看護ケースを経験してきた看護師ほど、対応の仕方を把握しているので、仕事ができると感じるのです。看護師の能力は経験で培われるため、失敗は自分が成長する絶好の機会だと思ってください。

1-2.必要な「看護力」を把握することが大事

できる看護師とできない看護師の大きな違いは、これから必要とされる「看護力」をきちんと把握できているか否かです。看護師としての役割を理解するのはもちろんのこと、今後のあり方についても知る必要があります。医療技術は常に進化し続けているため、これからは基本的な看護技術だけでなく、最新の技術・知識を身につける努力が必要になるでしょう。できる看護師は、「学びたい」という意欲が旺盛です。

1-3.できない看護師は基本業務をきちんとこなさない

看護師の仕事は病棟や診療科によって異なるでしょう。けれども、バイタルサインチェックや巡回・注射・入院患者の食事の補助・カルテ記録・看護師同士のミーティングなどは基本業務となります。これらの基本業務をきちんと行わない看護師は、「仕事ができない」と思われがちです。たとえば、医師からの指示や患者の容態など、報告すべき内容を報告しないなど、基本を怠る看護師は評価が低くなります。

1-4.誰でも最初は失敗する

仕事ができる看護師が近くにいると、「この人は最初から仕事ができていたんだな」と思い込んでしまいますよね。しかし、誰でも最初から一人前の看護師として仕事ができていたわけではありません。今、仕事を上手にこなしている看護師も、最初は失敗してきました。たくさんの失敗を重ねた経験があるからこそ、できる看護師になれたのです。最初からできる看護師になれるわけではないので、焦る必要はありません。

1-5.できる看護師=キャリアが必要

前述したように、できる看護師は着実に経験を積み重ね、キャリアがある人のことを指しています。また、分からないことをそのままにするのは、成長の機会を自らなくしているのと同じなので注意してください。着実にキャリアを積み重ねている人は、分からないことや疑問に感じたことをそのままにせず、先輩に聞いたり相談したりと解決しています。それも、キャリアを積み重ねる大きな一歩になるのです。

2.できる看護師の特徴は?

では、できる看護師にはどのような特徴があるのでしょうか。

2-1.医師・看護師・患者と積極的にコミュニケーションを取っている

できる看護師の多くは、自分から積極的にコミュニケーションを取る特徴があります。同じ診療科で働く医師や看護師はもちろんのこと、患者やその家族とも顔を合わせるたびに挨拶をしたり話しかけたりするなど、相手にとって話したくなるような雰囲気を醸し出しているのです。また、医療の世界はチームワークが大切な要素でもあります。対人スキルが高い看護師ほど、チーム内で手腕を発揮し、人と人をつなぐ重要な役職に就くことができるでしょう。

2-2.スピーディーかつ的確な看護技術

できる看護師は、看護技術が的確かつスムーズな共通点があります。新人の頃は誰でも注射・留置針の刺入など看護手技に苦手意識があり、不安を覚えるものです。しかし、何度か経験を重ねるうちに慣れていき、全然見えない血管も触れるだけで確認し1発で成功させることができるでしょう。スピーディーかつ的確な看護技術を身につけるためには、日ごろの業務を1つずつ丁寧にこなすことが大切です。できる看護師は、どのような仕事でも1つずつ丁寧にこなそうとしています。

2-3.常に周囲を観察している

患者の表情や言動から、ちょっとした異変でも見逃さないのができる看護師の特徴です。これは「慣れ」からくるものではありますが、常に周囲の様子を観察するのは新人でもできます。ある程度、基本業務に慣れてきたら、周囲に目を向ける余裕を持ってみてください。いつもと違うところはないか・困っている人や悩んでいる家族はいないかなど、周囲へ目を向けることで感じることも変わりますよ。

2-4.看護のあり方を理解している

あなたは、看護師はどのようなあり方でなければならないと考えていますか? 看護師は、「命」を救う仕事です。ただ生命体として死なないようにするのではなく、そこにある1つの命や人生を大切にし、豊かにしていくことを指し示しています。看護師は、そのお手伝いをする立場にあるのです。たとえ、生死には関わらない内容の仕事であっても、患者の人生を輝かせるお手伝いは誇りになるでしょう。できる看護師は、そのことをきちんと把握し理解しているのです。

2-5.学ぶ姿勢を大切にしている

看護師として現場を経験すると、ときには、看護師として力不足を感じることもあるはずです。しかし、できる看護師ほど気持ちの切り替えが早く、次で後悔しないための知識を習得しようと前を進みます。できる看護師に共通しているのは、学ぶ姿勢を大切にしていることです。たとえ、経験豊富でベテランと呼ばれる立場であっても、常に最新の技術を身につけようとします。そんな学ぶ姿勢を大切にしている職場もあるので、ぜひ探してみてください。

3.できる看護師になるために

では、できる看護師になるために、まずは何を始めればいいのでしょうか。特別なことをする必要はありません。日ごろから意識できることを、1つずつ紹介します。

3-1.いつも笑顔を心がける

できる看護師になるために、ぜひ心がけてほしいのがいつも笑顔でいることです。もし、同じ職場に表情が暗い人と明るい人がいたら、明るい人のほうが話しかけやすいと感じるでしょう。いつも笑顔で明るい人ほど、患者の不安な気持ちを取り除くことができ、コミュニケーションが取りやすくなります。どのようなことが起きても笑顔でいられるように、気持ちの切り替えを素早く行うのもポイントの1つです。

3-2.計画を立てて前倒しで仕事を進める

医療業界は、いつどこでどのようなことが起きるのか分かりません。だからこそ、日常業務でも計画を立てて前倒しで進めることが大事です。できる看護師は、イレギュラーな出来事が起きても、日常業務をきちんとこなしています。それは、何時までに何を終えると計画を立てて、前倒しで進めているからです。あらかじめ時間が決まっている仕事以外は、なるべく前倒しで進めてください。

3-3.スキルアップのための考え方

「早く一人前の看護師になりたい!」「ほかの看護師よりもできる人になる」など、気持ちばかりが焦ってしまっては、行動が共わずミスばかりしてしまいます。着実にスキルアップするためには、焦る気持ちをグッと抑えて、目の前にある1つのことを多くでも経験していきましょう。自分にとって必要ないと思える出来事や仕事でも、将来、役に立つときがきます。「これは自分の成長につながるもの」と考えながら、1つずつ丁寧にこなすことが大切です。そのように意識するだけでも、仕事に対するいい姿勢を身につけることができ、スキルアップにつながるでしょう。

3-4.資格取得を目指す

さらなる看護の高みを目指すとき、看護師の仕事に役立つ資格を取得するのも方法の1つです。看護師は勉強熱心な方が多く、資格取得を通してスキルアップをしようと考える人もたくさんいます。看護師に人気の資格といえば、認定看護師・専門看護師・ケアマネージャーが代表的です。特に、特定看護分野のスペシャリストと呼ばれる認定看護師と専門看護師は圧倒的な人気があり、看護師としての可能性を大きく広げてくれるでしょう。

3-5.キャリアアップのための転職

キャリアアップのために、今の職場を離れ、新たな職場で看護師としてのスキルを積むのも選択肢の1つです。転職は勇気がいることですが、思いきって新たな分野に挑戦すると自分自身の成長につながります。キャリアアップを目指して転職する際は、なるべく看護師の育成に力を入れている転職先を選びましょう。看護師の育成に力を入れているところは、資格取得や講義など勉強できる環境と機会が整っています。

4.できる看護師の特徴に関してよくある質問

できる看護師の特徴に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.できる看護師になるため、特に注意しておきたいポイントは?
A.原則にとらわれすぎないことです。完璧主義の人ほど原則に忠実で、すべて完璧にこなさなければならないという考えを抱いています。けれども、医療や看護の世界はイレギュラーな出来事が多く、急変や緊急入院・予定外の検査介助などが頻繁にやってくるものです。急な業務変更は日常茶飯事なので、原則にとらわれすぎず、「優先すべきことは何か」考えて行動してください。

Q.忙しいときこそ意識すべきことは?
A.自身の健康を維持することです。看護師の仕事は体力的にもハードなので、忙しいときほど自分の体をきちんと労わる必要があります。体を壊してしまうと、日常業務もこなせなくなってしまうので注意してください。忙しくても自分の体を大切にし、リフレッシュすることも大切ですよ。また、忙しいから、と日常業務を適当にしてはいけません。忙しいときは日常業務が疎かになり、ちょっとミスが起きやすくなるのでいつもより注意力を高めることが大切です。

Q.できる看護師がしていることは?
A.できる看護師は、1日の臨床経験をしっかりと振り返り、反省すべき点を記録しています。新人の頃は毎日が新しいことだらけでいっぱいいっぱいになりますが、1日をしっかり記録し振り返る時間を作ってみてください。自身の行動を振り返り反省することで、ほかの看護師よりも速いスピードで成長できるでしょう。

Q.仕事がスケジュール通りにいかない理由は?
A.スケジュールを立ててもうまく進まないのは、自分の傾向をつかんでいない証拠です。実際にかかった時間をメモし、立てた計画を見比べ修正し続けてください。そうすれば、自分の傾向をつかむことができ、時間を上手に使えるようになります。タイムスケジュールの管理も以前よりしやすくなるでしょう。

Q.転職先の選び方は?
A.仕事をしながら転職先を選ぶのは困難なので、看護師専用の転職サイトを利用してください。看護師ならではの転職ノウハウだけでなく、一般の求人誌には掲載されていない募集内容も紹介しています。コーディネーターがベストな求人を探してくれるので、仕事をしながらでもより良い転職先が見つかるでしょう。口コミや評判がいい看護師の転職サイトに登録し、ぜひ利用してみてください。

まとめ

できる看護師は、実績や経験などキャリアを積み重ねてきた人です。最初から、一人前の看護師として仕事をこなせる人はほとんどいません。誰しも失敗をし、さまざまな経験を積み重ねながら「できる看護師」になります。ただ、心構えとして、きちんと仕事をこなす・人とコミュニケーションを取るなど、日ごろから気をつけておくとより看護師としての経験値がアップし、できる看護師になれるでしょう。また、キャリアアップのために転職を検討するのも方法の1つです。

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