看護師にとってのブラック病院とはどんなもの? それを見抜く方法は?

従業員にとって働きにくい会社を「ブラック企業」と言いますが、看護師に過酷な勤務を強要する病院も「ブラック病院」と呼ばれるそうです。転職活動をする際はぜひとも避けたい病院でしょう。では、ブラック病院を見抜くには何に注目したらよいのでしょうか?

そこで今回は、看護師にとってのブラック病院を見分けるポイントをご紹介します。看護師は人の命を預かる大切な仕事です。働きにくい環境で仕事をしていると、医療ミスを起こす可能性も高まるかもしれません。転職活動をしている看護師の方はこの記事を読んでから、転職情報をチェックしてみましょう。

  1. 看護師にとって働きにくい職場は?
  2. ブラック病院を見抜くポイントは?
  3. 看護師転職サイトの上手な利用の仕方

1.看護師にとってのブラック病院は?

この項では、看護師に取って働きにくい職場とはどのようなものかをご紹介します。病院勤務は決して楽な仕事ではありませんが、やはり働きやすい職場と働きにくい職場があるのです。

1-1.休みが不確定で少ない職場

常に人手不足の病院の場合は、看護師がぎりぎりの人数でローテーションを組んでいます。ですから急病や緊急の用事ができた場合は、休みの予定のスタッフが呼び出されることも珍しくありません。

また、1カ月前になってもシフトが決まらないのが当たり前の職場なら、休みの予定も立てにくいでしょう。さらにブラック病院の場合は、新人ほど休みが少ないということもあります。大変な仕事ほど、休みの日はしっかり体を休めないとまいってしまうでしょう。

1-2.サービス残業が当たり前の職場

病院によっては残業代がつかない、というところもあります。明らかな法律違反ですが、基本給がしっかりと支払われている限り、問題になりにくいのです。看護師の仕事はやりがいがあると感じている人は多いですが、あまりに薄給だとやりがいも感じられなくなるでしょう。労働時間に見合った給料を得ることは、とても大切なことです。

1-3.パワハラやセクハラが半ば当たり前の職場

労働環境が悪いブラック病院では、従業員の雰囲気もすさみがちです。上司からささいな失敗で叱られることも多いでしょう。また、看護師はまだまだ女性が大半の職場です。上司も部下も女性という場合は、つい感情的になってしまう方も少なくないでしょう。さらに男性職員がセクハラじみた言動を頻繁に行う職場もあります。セクハラは許されないことですが、男性職員の立場が看護師より上の場合は、泣き寝入りをする人も少なくないでしょう。

1-4.看護師を使い捨てる職場

離職率の激しいブラック病院だと、すでに職員を定着させることを諦めている所もあります。このような職場は、「やめたらまた新しい看護師を雇えばよい」という雰囲気ですので、労働環境が良いはずがありません。改善をしようと働きかけても「嫌なら辞めてくれて結構です」という態度で返されてしまうでしょう。

2.ブラック病院を見抜くポイントは?

ではこのような働きにくい職場であるブラック病院を見抜くには、どうしたらよいのでしょうか? この項では、ブラック病院を求人情報や病院見学、面接で見抜く方法をご紹介します。

2-1.しょっちゅう看護師の募集をしている病院は危ない?

ブラック病院は当然ながら、離職率が高いです。ですからしょっちゅう求人情報を出している所が多いでしょう。また、ブラック病院とうわさがたった所は、なかなか人が集まりません。
半年以上同じ条件の求人が出っ放しという所も注意したほうがよいですね。

2-2.残業代について明記していない職場は避ける

求人情報の中には、「残業はほとんどありません」「残業はゼロです」などと記載してある所もあるでしょう。しかし病院勤務の経験がある人ならわかると思いますが、残業を全くしなくてよい、ということはほとんどありません。どうしても残業をせざるを得ない状況はきます。ですから、残業の有無よりも、残業代をきちんと払ってくれるかどうかを確認しましょう。面接で残業代について聞いたときに、答えを濁された場合は要注意です。

2-3.病院見学をするときはここをチェックしよう

面接を受ける前に病院を見学してみる人もいるでしょう。そのようなときは、以下のことをチェックしてみてください

看護師の表情

職場環境が悪ければ、働いている看護師の顔もさえません。疲れた表情の看護師が多い場合は要注意です。

ナースステーションの清潔さ

忙しすぎる職場では、ナースステーションの清掃や整頓まで手が回りません。全体的に汚れていたり、机の上や棚が乱雑な場合は注意しましょう。

看護師の年齢

ブラック病院は中堅が育ちません。働いているのは事情を知らなかった若い看護師や、いまさら他に勤め先を見つけられない年配の看護師だけ、というケースも多いのです。ですから若い看護師と年配の看護師しかいない場合は、ブラック病院の可能性が高いでしょう

ナースステーションからどなり声が聞こえないかどうか

必要とあれば上司が部下をしかることもあります。しかし病院には入院患者や外来患者がいますから、しかり方にも配慮が必要です。どなり声が聞こえるということは、そんな配慮をする心の余裕もないということ。職員全員が余裕を失っている証です。

3.看護師転職サイトの上手な利用の仕方

では最後に、看護師が転職する際によく利用する看護師転職サイトの上手な利用の仕方をご紹介します。看護師転職サイトはブラック病院を見分けるときにも役立つのです。

3-1.複数の転職サイトに登録する

看護師転職サイトはたくさんあります。ブラック病院の中にはしょっちゅう求人をしていることを悟られないように、いくつかの看護師転職サイトをローテーションしながら求人をしている所もあるのです。複数の転職サイトに登録しておけば、ローテーション求人にも気づきやすくなるでしょう。転職サイトは、登録するだけならば無料のところがほとんどです。ぜひ有効に活用してください。

3-2.キャリアコンサルタントと良好な関係になる

転職サイトには、「キャリアコンサルタント」と呼ばれる病院と看護師の橋渡しをしてくれる人がいるのです。そんなキャリアコンサルタントと良好な関係になれれば、転職サイトの雰囲気や運営している会社の質もわかってきます。優良な会社は社員の教育も行き届いていますから、気持ちの良いお付き合いができるでしょう。

また、転職サイトに取って看護師は大切なお客様です。優良な会社の中には、ブラック病院と評判なところの求人はなるだけ記載しないように努力している所もあります。

おわりに

今回は看護師にとってブラック病院を見分けるポイントについてご紹介しました。
まとめると

  • ブラック病院は働きにくいだけでなく、勤労意欲までなくなってしまう
  • ブラック病院は求人情報や面接、病院見学で見分けることもできる
  • 看護師転職サイトを上手に利用しよう

ということです。

看護師は売り手市場ではありますが、職場全ては働きやすいというわけでもありません。また、ブラック病院は職場環境を向上させようという意欲がとても低いです。そんな病院で頑張って働くほど、心身ともに疲労してしまうかもしれません。看護師にとって「そこしかもう働く場所がない」ということはほとんどありません。転職サイトを根気強く探せば、環境の良い職場はたくさんあります。

また、ブラック病院は給与で看護師を集めることも少なくありません。病院の規模に対して給与が良すぎる会社も要注意です。