イベントナースをやってみたい人は必見! 求人を見る前の基礎知識

イベント会場で働くナースのお仕事を、やってみたいと思いませんか? いつも同じ職場で同じ顔ぶれで仕事をしていると、違う業種の人たちと働いてみたいと思うこともあるでしょう。あいた日に単発で働けるイベントナースは、単調な毎日をリフレッシュしたいときに最適なお仕事です。この記事では、イベントナースがどんなお仕事かをわかりやすくまとめました。

  1. イベントナースについて
  2. イベントナースのメリット・デメリットについて
  3. イベントナースになるには
  4. イベントナースの求人の探し方について
  5. イベントナースに関するよくある質問
  6. まとめ

この記事を読めば、イベントナースの仕事の基礎知識が得られ、求人の探し方も具体的にわかります。ぜひ、参考にしてください。

1.イベントナースについて

1-1.イベントナースとは

たくさんの人が集まるイベントでは、臨時の救護所や医務室が設けられます。イベント当日、救護所などで待機し、参加者の急病やケガを手当するのがイベントナースのお仕事です。ほとんどが単発の求人であるため、派遣やバイトの看護師がイベントナースを務めます。常勤の仕事を持つナースの副業としても人気の仕事です。イベントという晴れやかな環境で、新鮮な気持ちで働けることが人気の理由のひとつでしょう。

1-2.職務・役割

イベントナースの職務は、常に救護所で待機していることが基本です。イベントには大勢の参加者が集まるため、体調不良を訴える人や、事故やトラブルでケガをする人が発生します。イベントナースの役割は以下のとおりです。

  • 救護所にやってくる傷病者に応急処置をする
  • ケガや病気の状態に応じて、タクシーなどで病院へ行ってもらう
  • 必要と判断すれば救急搬送を要請する

周辺の病院の診療科目は何か、救急搬送を受けているかといったことも把握しておき、スムーズに連携することもイベントナースの役割です。

1-3.主な仕事場

仕事場になるイベントは、コンサート・フェス・夏祭り・スポーツ大会など多様です。場所も屋内に限らず野外ステージや海辺など、バラエティーに富んでいます。希望すれば学校行事や宿泊学習に付き添うツアーナースの仕事もあり、子どもたちと過ごす機会も持てるのです。

2.イベントナースのメリット・デメリットについて

2-1.メリット

自分の都合に合わせて、あいた時間に働けることは大きなメリットです。ダブルワークとしてイベントナースをする方にも、子育て中で不定期にスポットのバイトをしたい方にも働きやすい仕事と言えるでしょう。
いろいろなイベントが仕事場になるため、常に新鮮な気持ちで仕事にのぞめます。普通の人には見ることができないイベントの裏側を知ることは、病院やクリニックでは味わえない体験です。一緒に配置されたナースやスタッフと仲良くなれば、情報収集や人脈拡大のチャンスにもなるでしょう。

2-2.デメリット

イベント会場には医師が待機していないことが多く、ナースも1人か2人の少人数の配置が普通です。病院やクリニックであれば医師の指示に従い、不明な点は先輩ナースに確認することもできますが、イベント会場では自主的に判断して動くことが求められます。また、イベントナースの仕事は常時あるわけではないため、収入が安定しません。毎月定額を稼ぎたい方は定期シフトの求人を探すほうが良いでしょう。

3.イベントナースになるには

3-1.イベントナースの適性は?

たくさんの人が集まるイベントでは、どんな人がどのようなことで救護が必要になるかわかりません。特殊なスキルは求められませんが、イベントナースに必要な資質は次のようなものです。

  • 適切に応急処置ができる
  • さまざまな疾患についての知識がある
  • 冷静に的確な判断力を発揮できる
  • スピード感を持って行動できる

たくさんの傷病者が来れば、発症の経過をたずね、必要な処置を素早く判断し次々にさばかなければその場が混乱してしまいます。
重症者が出た場合は、救急車を要請するかどうかの判断もナースしだいです。その場合、同行者から既往症や服薬・アレルギーの有無を聞いたり、かかりつけ病院があるか確認したりといった業務も発生します。手が足りないときはスタッフにヘルプの指示を出すことも必要でしょう。
何もなければ待機だけで終わるイベントナースのお仕事ですが、いざというときはパニックに陥らずに行動する必要があります。積極性とスピードを発揮し、フル回転で対応する用意がいるのです。

3-2.時間や給料について

スポーツ大会やフェスなどのイベントでは、屋外待機で就業時間も長くなり、体力も必要です。開催期間が3日間あり、仮設テント内で終日待機という仕事もあります。コンサートホールなどの場合は医務室で半日程度の待機となり、比較的楽な仕事と言えるでしょう。
給与はほかの派遣ナースと同じくらいで、時給1,200円~1,500円程度、日給で10,000円~12,000円程度です。給与は仕事の内容に応じて設定されています。自分の体力や見込める収入を考慮して選ぶと良いでしょう。

3-3.注意点

毎回違ったイベントスタッフと仕事をするのは新鮮ですが、救護所の扱いもさまざまです。運営側の配慮が足りないと、救護に必要な物品が不足していたり、ナースの休憩時間が忘れられたりと困ったことも起こります。救護所は裏方の中では周縁部にあたり、特殊な部門であるため、そういった事態もありがちなことと考えるほうがいいでしょう。救護所では専門職であるナースの役割として、物品がそろっているかチェックすることから始めましょう。物品はイベントの性格に応じて必要なものを予測し、不備があればスタッフに注意喚起すると良いでしょう。以下は基本的な物品リストです。

  • 周辺病院または提携病院の診療科目と連絡先
  • カットバン・テープ・はさみ・ピンセット
  • 滅菌ガーゼ・綿球セット・包帯・三角巾
  • 聴診器・血圧計・電子体温計
  • 感染防止手袋
  • タオル・ティッシュ・ウェットティッシュ
  • 洗浄用水
  • 氷・氷のう・保冷シート
  • スポーツドリンク・ジュース・アメ
  • AED

4.イベントナースの求人の探し方について

4-1.探す前にしておくこと

副業としてイベントナースをやってみたい方は、現職の就業規則をチェックしましょう。副業を禁じている病院やクリニックもあるため、確認が必要です。公務員の方は基本的に副業は禁じられています。また、医療機関ごとに準職員・非常勤職員など身分に応じた就業規則があり、正規職員ではないから副業可能というわけではありません。規則違反にならないよう、きちんと調べましょう。

4-2.探し方のポイント

ネットを見ると、いろいろな求人サイトがあります。イベントナースの仕事を見つけるために、求人サイトを選ぶポイントは3つです。

  • 看護師の求人を専門にしている
  • 単発の求人を紹介している
  • 自分の居住地周辺をカバーしている

看護師は専門性の高い職種ですから、ほかの職種が混在するサイトより、ナースの求人専門サイトのほうが情報が豊富です。また、長期のバイトや転職の求人が中心のサイトには、イベントナースの仕事はほとんどないでしょう。目的に合うサイトを選んで閲覧すれば、効率よく求人を探せます。

4-3.専門のサイトを活用

ナースの求人を専門に紹介するサイトでも、職場のタイプによって得意・不得意があります。サイト全体の概要と紹介している求人の内容をざっと見て、気に入ったところに登録すると良いでしょう。仕事を探すときは、複数の求人サイトに登録しておくことをおすすめします。求人サイトは、それぞれ非公開求人といって登録者だけに紹介できる仕事を持っているからです。応募が殺到しそうな求人や採用期間の短い求人は、登録者の中から選んで声をかけます。だから、サイトに登録することで求人の幅が広がるのです。
イベントナースの場合は派遣の形態が多く、一度仕事をして信頼を得られれば、同じ派遣会社から次の仕事の紹介をしてもらいやすいことにも留意してください。

4-4.注意点

求人に応募するときは、時給だけでなく契約内容と待遇をよく確認しましょう。毎回違ったイベントで働くため、交通費、マイカー通勤可といったことや、服装の準備や食事のとり方なども違ってきます。イベントが中止になった場合に、いくらかお金が出るのかといったことも聞いておきましょう。

5.イベントナースに関するよくある質問

5-1.派遣と、派遣でない仕事の違いは?

派遣の仕事は、派遣会社に雇われて、業務は派遣先で行う形態です。現場での指示は派遣先から、給与は派遣会社からもらうことになります。イベントナースを多数派遣している会社であれば、派遣先との付き合いがあるため、一定の求人があり、仕事を見つけやすいでしょう。派遣会社と良いお付き合いができれば、継続的に仕事を回してもらえる可能性が高くなります。派遣でない仕事はイベント運営会社などの直接雇用になりますが、しばしばイベントナースを必要とする会社なら、リピートで仕事ができる可能性もあるでしょう。

5-2.イベントナースはヒマな仕事と聞きましたが?

確かに何事もなく終わる場合もありますが、イベントによって休む間もないほど忙しくなることも珍しくありません。どんな救護が必要になるか、予想をたててのぞむほうが賢明です。たとえば、会場が炎天下なら脱水症状・熱中症が多発するでしょう。大規模なフェスなどで遠方から参加する人が大勢いれば、寝不足・疲れによる体調不良が予想され、観客同士がぶつかってのケガも考えられます。お祭りならやけどなどの事故があるかもしれません。マラソン大会などでは心肺停止でAEDが必要になる例もあります。
どのような事態でもパニックにならないように、応急処置について一通りおさらいし、ある程度の緊張感を持って待機してください。また、イベントがたまたま見えることはありますが、基本的に見学はできないと考えましょう。

5-3.イベントナースは白衣を着用するのでしょうか?

白衣着用の場合は自分で持参することが多いようですが、野外などでは動きやすい普段着に救護の目印を付けるといった服装が通例です。イベントによって異なるので、事前に確認すると良いでしょう。また、周辺に食事を買える店がないことも考えられるので、お弁当を持参する必要があるか否かも確認事項になります。

5-4.子育て中なので、扶養内のパートをしたいのですが?

お子さんが安定して通園・通学できている状況ならクリニックなどで定期シフトのパートをするのも良いでしょう。午前診療のみといった働き方であれば、扶養の範囲から出る心配はほとんどありません。社会保険加入の要件は、従業員501人以上の事業所における、勤続期間が1年以上の見込みの仕事です。かつ、継続的に月給88,000円以上(通勤費を含む)で勤務時間が週に20時間以上になる場合に限られます。応募の時点で社会保険加入が必要か確認すると良いでしょう。

ただし、通常のパートは突発的な休みが取りづらいことに注意してください。単発で働く場合は、子どもを誰かに見てもらうことが可能なら、まる1日拘束の仕事を受けて効率的に収入を得ることができます。いずれの場合でも、通勤可能な範囲や時間帯など、希望する条件を求人紹介の会社の担当者に伝え、適切な仕事を紹介してもらえるようにしましょう。

5-5.副業をしていることを職場に知られたくないのですが?

副業が職場にばれない方法は、残念ながら確実な手段はありません。本業が給与所得で年末調整を受けている場合、副業収入に関してやるべき作業は以下のとおりです。

  • 1月から12月の副業の収入が20万円以下なら、市区町村へ住民税の申告をする(年末調整を受けていない場合は確定申告が必要)
  • 20万円を超えた場合は、翌年の2月16日から3月16日の間に所得税の確定申告をする(市区町村への申告も兼ねる)

所得税の確定申告は国税庁のホームページで作成した申告書をプリントして郵送するか、スマホアプリを利用して提出できます。この作業を怠ると職場に納付の通知が行き、「所得の申告漏れがばれる」という不名誉な結果になりかねないため、必ず行いましょう。

6.まとめ

いかがでしたか? 今回はイベントナースの仕事についての基礎知識と注意点をまとめ、求人の探し方を紹介しました。イベントナースの業務は難しい面もありますが、やりがいのある仕事です。いつもの日常を離れ、新鮮な気持ちで仕事ができるイベントナースに、あなたも挑戦してみてください。