専門看護師の役割や認定看護師との違いは?

専門看護師の役割や認定看護師との違いは? 資格取得について紹介

元看護師のゆかり

【執筆者プロフィール】

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看護師であるからには、より高いスキルと専門性の追求を考えるようになりますよね。命を預かる職業ゆえ、やりがいもあり、もっと高水準の医療に携わりたいと考えるのは自然なことです。
専門性を高めたいと思う方は、「専門看護師とはどのようなもの?」「専門看護師になるメリットは?」といった、疑問も出てくるでしょう。専門看護師は、一般看護師の実務を積み、特定分野での研修期間を経て得られる資格です。高度な医療知識を持ち、医療技術も一般看護師とは一線を画す存在となります。
一般看護師から専門看護師の資格取得を目指す方や、専門看護師を目指すために看護学校で学ぶ方もいて、今後も専門知識を持つ専門看護師の需要は高まると考えていいでしょう。待遇なども変わってきます。専門看護師だから得られるメリットもあり、キャリアアップを目指す方はぜひ覚えておきたいことばかりです。今回は、専門看護師についてご紹介します。

  1. 専門看護師について
  2. 専門看護師の仕事について
  3. 専門看護師の求人や就職について
  4. 専門看護師の資格取得について
  5. 専門看護師でよくある質問
  6. まとめ

在宅医療や自宅看護の問題なども注目され、特別なケアを必要とする患者が増えています。専門看護師の資格があることで、より深く医療にかかわることができるようになり、やりがいも感じられるでしょう。この記事を読むことで、専門看護師がどのような場面で必要とされているのか、一般看護師との違いなどを理解できます。

1.専門看護師について

専門看護師は、公益法人社団日本看護協会による認定資格です。

1-1.専門看護師とは? 

専門看護師は、全国でも有資格者が2000人に満たない貴重な存在です。医療現場において、患者と家族に対して包括的なケアを行い、より高度なスキルを備えています。看護師の中でもリーダーのような存在となり、後進の育成やチーム医療の軸として働くことができるのです。

1-2.専門看護師の目的や役割

専門看護師は、地域医療との深いかかわりを持つため、また現場で専門知識を生かした高度な看護を発揮するためにいます。主な役割は、チーム医療の中心となり、患者や家族と医療従事者の間ですれ違いが起こらないように配慮する役割があり、専門知識を生かして安心して医療が受けられるよう医療と患者や家族との連携を意識した看護を行うのです。

1-3.一般看護師・認定看護師との違い

一般看護師は、国家資格を取得後に病院などで勤務する看護師を指します。認定看護師は、高度水準の知識を持った看護師で、専門看護師と通じる役割を持っていますが、主に医療現場で特定の役割を持っているのが特徴です。認定看護師の種類には、救急看護・皮膚排泄(はいせつ)ケア・集中ケア・緩和ケア・がん化学療法看護・認知症看護などがあります。
一方、専門看護師は、家族や患者が安心して医療を受けられる態勢作りや権利保護も重要視した役割を持ち、常に技術の向上を目指した活躍をするものです。

1-4.専門看護分野について

認定看護師にも種類があるように、専門看護師にも分野が定められています。

  • がん看護
  • 精神看護
  • 地域看護
  • 老人看護
  • 小児看護
  • 母性看護
  • 慢性疾患看護
  • 急性・重症患者看護
  • 感染症看護
  • 家族支援
  • 在宅看護
  • 遺伝看護
  • 災害看護

上記の分野があり、患者の生活の質が向上もしくは維持への貢献と医療現場との相違が起こらないよう、潤滑油のような働きをしています。

2.専門看護師の仕事について

専門看護師の職務やメリットなどに触れていきます。

2-1.専門看護師ならではの仕事・職務とは? 

分野ごとに役割は少しずつ異なります。しかし、一貫していえるのは、患者と家族を支え、安心して医療が受けられる心のサポートをすることです。医療は受け身になりがちで、医師との疎通が難しいことがあります。専門看護師が受け皿となり、患者のQOLをよりよいものにするケアを行うのです。医療現場では、スタッフ連携の補助をする役割を担うのも、専門看護師ならではの仕事となります。

2-2.専門看護師が向いている人

一般看護師を経験し、今後のキャリアアップを考えている方には、専門分野の追求ができる専門看護師が向いています。看護師を目指して学んでいる方も、専門看護師になることを想定して看護師資格を取得するのもいいでしょう。今よりももっと幅広い業務に就きたい、患者や家族とより深くつながりたいと考えるなら、専門看護師がおすすめです。

2-3.専門看護師のメリット・デメリット

専門看護師は、チーム医療の潤滑油となり、スタッフ調整や環境整備などに尽力するため、やりがいを感じることができます。また、患者と密な接し方ができ、患者の悩みや不安の解消に役立つことができるなど、一般看護師ではかかわり合いが持てない部分がカバーできるのも魅力です。
しかし、専門看護師になるためには、看護系の大学院にて修士課程を終える必要があります。学ぶ期間は2年を要し、費用もかかるのがデメリットです。

3.専門看護師の求人や就職について

専門看護師が働く職場や求人、給料や働き方などをご紹介します。

3-1.専門看護師の主な職場

専門分野ごとに勤務先は異なり、精神看護なら精神科、小児看護なら小児科に勤務します。専門看護師の特徴は、自分が希望する分野の科で働けるということです。

3-2.専門看護師の求人や需要について

専門看護師の数はまだ少ないため、高いスキルを持った存在として高い需要があります。求人情報については、看護師に特化したサイトを活用し、情報収集をすることが大切です。看護師キャリアアップでは、転職や就職のサポートをしっかりしています。好条件で働きやすい職場探しをしている方におすすめです。

3-3.専門看護師の給料や年収について

専門看護師の資格を取って勤務した場合、一般看護師より給料が少し上がります。24〜30万円前後というのが相場で、勤務年数や昇級によって、変動もあるでしょう。年収では、500〜600万円程度になります。

3-4.専門看護師の働き方について

専門看護師は人材育成にも携わることができ、研修に参加するなど教育係としての役割も持っています。通常の勤務に加え、幅広い働き方ができるのも魅力です。専門知識を存分に生かし、自身のスキルアップにもつながります。

4.専門看護師の資格取得について

専門看護師の資格取得を目指す方は、大学院にかんする情報や資格取得のコツを知っておきましょう。

4-1.専門看護師になるためには? 

前述したとおり、専門看護師は資格取得が必要です。大学院で学び、規定の講座を修了してから、受験資格が得られます。大学院は2年という期間を費やすことになるため、資格を取ろうという強い決心をすることが大切です。

4-2.大学院について

大学院は、看護系分野を選ぶことが必要です。専門看護師になる前に、あらかじめ看護師免許を持っていなければなりません。実務5年以上を経験してから、大学院で学んで資格取得のための修士課程を受講します。大学院では、規定の26単位または38単位の取得が条件です。

4-3.専門看護師の資格取得方法

大学院での所定単位取得条件を満たした後、認定審査を受けます。一次は書類審査で、二次は看護実績報告書の提出と筆記試験が行われるでしょう。認定を受けたら生涯に亘(わた)って専門看護師となるわけではなく、5年ごとに更新手続きが必要です。

4-4.専門看護師資格取得のコツ

専門看護師になるためには大学院に通う必要があり、勤務しながら資格取得するのは難しいでしょう。生涯の資格となり得るものですから、2年の学習期間を設け、資格取得に専念するのがコツです。

4-5.専門看護師の資格取得にかんする注意点

前述したとおり、専門看護師の資格は5年で更新となります。ひとたび資格を取ったからと安心せず、更新時期は手続きをきちんと行ってください。

5.専門看護師でよくある質問

専門看護師はキャリアを積みたい、より高い看護スキルを発揮したいという方が望む資格です。質問集で事前に悩みは解消しましょう。

5-1.看護師転職サイトを利用する流れは? 

看護師キャリアアップへ登録していただき、担当者からご連絡いたします。希望条件や勤務地など、カウンセリングを実施しているため、バックアップ体制も万全です。求人をご紹介し、書類選考や面接へと進みます。内定が決まったら、実際に勤務開始です。

5-2.専門看護師の免許更新手続きを忘れてしまった場合は? 

免許更新手続きを忘れた場合、失効して免許を喪失してしまいます。免許の再認定審査を受けることが必要です。再認定審査については、公益社団法人日本看護協会のホームページを参照してください。

5-3.認定看護師か専門看護師のどちらを選ぶか迷っている

認定看護師と専門看護師は、実務経験と各分野での研修をしてから得る免許で、更新などの手続きも差がありません。しかし、違いは専門看護師の資格取得に大学院へ通う必要があるということです。就学は簡単な気持ちで取り組めるものではないものでも、看護師という職業で高い看護を提供したいという方に選ばれています。

5-4.どの専門分野を選べばいいかわからない

勤務している病院の診療内容で選ぶのもいいですし、自分がライフワークとしたい分野を選ぶのもいいでしょう。自分が続けて取り組めるかどうかが、専門分野を選ぶためには重要なポイントです。

5-5.勤務する病院はどのように選ぶべきか? 

専門看護師としてのスキルを十分に発揮できる場であることや、教育やフォローがしっかりしていることも大切です。専門看護師のニーズが高い病院であることなどを念頭に置き、勤務する病院を選ぶようにしてください。

6.まとめ

いかがでしたか? 専門看護師の役割は、患者と家族が安心して医療を受けられるよう、心に寄り添った看護をすることや、専門知識を生かして後進の育成に携わることなどです。一般看護師より高度な看護ができ、やりがいや達成感を抱くことができるでしょう。しかし、資格取得には大学院に進学し、所定課程を修了する必要があり、学習期間は2年を費やします。軽い気持ちでは学び続けることができないけれど、深く携わりたいと思う分野を追求することができ、ライフワークとして看護師の仕事に取り組むきっかけになるはずです。専門看護師の免許は5年で更新となるため、手続きは忘れずに行いましょう。専門看護師の就職や転職は、看護師にかんする情報を網羅した看護師キャリアアップの活用がおすすめです。バックアップ体制もしっかりしており、条件・勤務地・働き方など、自分に合う職場を探すことができます。

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