訪問看護師は訪問看護ステーションで活躍!

訪問看護師は訪問看護ステーションで活躍! 役割や求人などをご紹介

元看護師のゆかり

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高齢化社会なり、在宅医療の需要が高まっています。寝たきりで通院が難しくなっている方や、自宅での看護を希望する方が増え、訪問看護が受けられる態勢が求められるからです。在宅医療の中心は病院に勤務する看護師ではなく、訪問看護ステーションに所属する訪問看護師となります。
「訪問看護師は一般の看護師とどう違う?」「訪問看護師の資格や待遇などが知りたい」など、看護師を志す方は疑問も出てきます。一般の看護師から訪問看護師を目指す方もいて、具体的な仕事内容なども深く知りたいと思うはずです。今後も需要が拡大すると想定される在宅医療を踏まえ、訪問看護師の役割や資格取得にかんする知識は持っておきましょう。

  1. 訪問看護師について
  2. 訪問看護師のメリット・デメリット
  3. 訪問看護師の求人や就職について
  4. 訪問看護師の資格取得について
  5. 訪問看護師の準備と転職について
  6. 訪問看護師でよくある質問
  7. まとめ

訪問看護ステーションを中心に活躍の場を広げている訪問看護師は、高齢化社会を支える重要な存在です。この記事を読むことで、主な勤務先や働き方などがわかり、転職や就職に生かすことできます。

1.訪問看護師について

まず、訪問看護師とはどのような役割なのか、基礎知識から見ていきましょう。

1-1.訪問看護師とは?

訪問看護師は、訪問看護ステーションに所属し、在宅医療をサポートする役割を持っています。病院に入院できない患者やリハビリテーションを必要とする患者を看護し、生活の介助も手がける仕事です。在宅医療では、心のケアも重要となるため、患者の心理面でのサポートも在宅医療で求められます。患者の家族から相談を受けることもあり、病気の看護だけに留(とど)まらない幅広い活躍が望めるでしょう。

1-2.訪問看護師の仕事内容

病気や薬の管理・嚥下(えんげ)や呼吸のトレーニング・栄養相談・入浴や排泄(はいせつ)といった、看護から介助まで幅広い仕事が求められます。手がける範囲が広い分、やりがいや達成感を抱けるのが訪問看護師の魅力です。いつまでも活動的であり続けるため、訪問リハビリテーションと連携してトレーニングを行うこともあります。訪問看護を利用する患者は、主治医が記載した特別指示書が交付され、医療保険や介護保険を利用するものです。訪問看護は6か月ごとに更新が必要で、訪問看護師は更新時期に合わせて申請の手続きをします。患者の容体や状況を見極め、その後の訪問看護が必要かどうかの判断も必要とされるのです。

1-3.一般看護師との違い

一般看護師は、病院に勤務しています。病棟勤務や夜勤もあり、訪問看護師とは働き方が異なるものです。訪問看護師は、医師・リハビリテーションセンター・ケアマネージャー・理学療法士などと一丸となって、チーム医療を行うことになります。病院とは全く異なる医療体制であるため、訪問看護には専門の看護師が必要なのです。

1-4.訪問看護師の重要性・やりがい

訪問看護師は、心身のケアを行う重要な存在であるため、患者により近く看護ができます。また、キャリアアップも望め、訪問看護師から訪問看護ステーションの管理者になることも可能です。働き方を選ぶことができ、夜勤のない訪問看護ステーションを選ぶなど、自分のスタイルを貫くことができます。

1-5.訪問看護師の現状や問題点

看護業界全体としていえるのは、人手が不足しているということです。中でも、在宅医療の需要が高まるつれ、訪問看護師の人数は不足しています。一人の訪問看護師が請け負う患者の数が多くなってしまうのが、現状の問題点でしょう。高齢化社会になり、自宅での療養を希望する患者が増えるとともに、病院に入院できない患者も増加傾向です。そのため、慢性的な訪問看護師不足が続いています。

2.訪問看護師のメリット・デメリット

訪問看護師は自由な働き方ができるとお伝えしました。メリットがある反面、デメリットとなる部分があることも理解しておきましょう。

2-1.訪問看護師のメリット

一般看護師に比べ、夜勤がなく残業が少ないのがメリットです。プライベートで充実した時間を過ごしたい方にとって、夜勤がないのは自由度が高いことでしょう。病棟勤務とは違い、勤務時間が不規則ということも少ないとされています。
患者により近い存在となるため、一人ひとりを管理しやすく、やりがいを感じられるのも魅力です。

2-2.訪問看護師のデメリット

勤務形態は、所属する訪問看護ステーションのスケジュールによって変動するため、24時間対応をしている場合は急な呼び出しがかかる可能性もあります。訪問看護師は人手不足であるため、自宅にいるときも電話対応をしなければならないのがデメリットです。

2-3.訪問看護師の注意点

訪問看護師としての技術を磨きたいと考える場合、なるべく規模の大きな訪問看護ステーションを選ぶことをおすすめします。小人数で訪問看護にあたる場合、自分一人で勉強していくことが難しいため、技術向上までに時間がかかるものです。教育が受けられる職場かどうかも、職場を選ぶ際にチェックしておきましょう。

3.訪問看護師の求人や就職について

訪問看護師として働こうと思っている方は、求人や就職にかんする知識を持っておきましょう。特に、給与などは気になることも多いと思います。自分に合う職場を見つけるためにも、情報収集はしっかり行ってください。

3-1.訪問看護師の主な勤務先

訪問看護師が活躍する場は、訪問看護ステーションや小児訪問看護ステーションです。高齢者だけはなく、自宅療養を必要とする子どもの看護も行います。

3-2.訪問看護師の求人や需要について

前述にて、訪問看護師の人手不足についてお伝えしました。在宅医療が拡大しているため、需要も高まってきています。求人も増えており、一般看護師から転職するケースやキャリアアップのために転身する方もいるものです。訪問看護師の求人については、看護師転職情報サイトを活用するといいでしょう。情報量も多く、看護師に特化しているため、転職や就職がスムーズに進みます。

3-3.訪問看護師の給料や年収について

訪問看護ステーションは民間団体であるため、給与は事業所ごとに異なります。平均的な給与として、25万〜35万円です。年収では、400万〜500万円という事業所が多くなっています。規模や業務内容によっても変わってくるでしょう。

3-4.訪問看護師の働き方

訪問看護師は日勤であることが多く、事業所が終わった後の夜勤はありません。ただし、24時間緊急対応している場合、電話応対を求められるケースもあるでしょう。訪問看護ステーションごとに勤務体系は異なるため、働き方を選びたい場合は事前に下調べをしておくと安心です。

3-5.訪問看護師が向いている人

家事や育児との両立がしたい方、家族の予定を優先したい方は、日勤中心である訪問看護師が向いています。少人数で業務を行うため、人間関係を築き上げたい方にも最適です。今までの看護師スキルを生かしたいと考える方も、訪問看護師として新たな職場を得ることで、十分に力を発揮できるでしょう。

3-6.訪問看護ステーションの開業

訪問看護師は、経験や実績を積むことで訪問看護ステーションの管理者になることができます。民間での運営がほとんどであるため、資金を準備しておけば、ご自身で訪問看護ステーションを開業することも夢ではありません。今後も需要が拡大していくことが予想される分野であり、開業を視野に入れて活動するのもおすすめです。自分のスタイルをより追求することができます。

4.訪問看護師の資格取得について

訪問看護師は、免許取得者だけがなれるものです。在宅医療に携わろうと考えている方は、2つの免許について理解しておきましょう。

4-1.訪問看護師の受験資格

訪問看護師になるためには、国家資格である正看護師または都道府県知事免許である准看護師の免許が必要です。どちらかの免許を持っていることが前提となり、訪問看護ステーションに訪問看護師として勤務できます。また、看護師として実務経験が3年以上あることも、訪問看護師として働くには必要な条件です。

4-2.訪問看護認定看護師の資格取得方法

免許を取得するためには、看護学部や看護専門学校で学ばなければなりません。看護にかかわる課程を修了した者だけが、看護師または准看護師免許の資格試験を受けることができます。訪問看護認定看護師は社団法人日本看護協会が認定している資格で、高度な訪問看護のスキルを持った専門看護師です。研修を通じて訪問看護にかんする知識を広める立場になり、チーム医療でもリーダーシップを発揮することができます。
訪問看護認定看護師の資格を取得するためには、看護師としての実務が5年、訪問看護分野で3年の研修が必要です。認定審査を受け、訪問看護認定看護師の認定証を交付されます。訪問看護認定看護師は、5年ごとに更新手続きを要する資格です。

5.訪問看護師の準備と転職について

訪問看護師になるためには、訪問看護に携わることから始まります。一般看護分野とは異なり、在宅医療や個々のケアが求められるため、専門知識の習得などを意識しておきましょう。

5-1.訪問看護認定看護師資格取得のコツやポイント

訪問看護認定看護師になるためには、正看護師の免許を取得しておくのが近道です。認定資格を取ることができれば、より高度医療に携わることができ、医師とも同じ目線で医療に従事することができます。まずは、訪問看護分野について深く知り、在宅医療の重要性やケアについて理解することで、一般看護との違いを知るきっかけになるでしょう。

5-2.訪問看護認定看護師の転職・求人の見つけ方

看護師は特殊な分野であるため、看護師に特化した求人サイトを利用することをおすすめします。待遇・給料・勤務体系などがわかりやすく紹介され、自分に合う求人の検索も簡単にできるでしょう。看護師キャリアアップでは、さまざまな病院の求人を掲載しています。訪問看護師で探している方も、転職や就職の参考にしてください。

6.訪問看護師でよくある質問

訪問看護師として働き出す前は、不安や気になることも多いと思います。今後も活躍が大きく期待される職業ですから、心配事をなくしてから勤務を開始したいですよね。質問集を参考にしてみてください。

6-1.訪問看護師になるなら認定看護師の資格は持った方がいい?

スキルアップしたいと考えるなら、認定看護師の資格はあった方がいいでしょう。訪問看護分野は看護技術も高いレベルが求められ、認定看護師の資格者ならよりレベルの高い業務に就くことができます。ほかの訪問看護師を指導できる立場になることができ、自身のキャリアアップも望めるはずです。

6-2.訪問看護認定看護師の資格取得料金は?

教育機関によって変動はあります。一般的な料金として、学費や試験代金などを含めて100万円が必要です。入学検定5万円、入学金5万円、授業料80万円、認定審査5万円、認定料5万円が内訳となっています。

6-3.訪問看護師で多い悩みは?

患者や家族とのコミュニケーションにかんする悩みが最も多く、意思疎通ができるようになるまで時間を費やすケースもあります。しかし、経験を踏むごとに対応できる力を身につけることができるため、うまく行かないのではないかと過度な心配をする必要はありません。最初は誰しもぶつかる壁だと捉(とら)えておきましょう。

6-4.訪問看護師の勤務形態は正社員だけ?

訪問看護ステーションの募集要項は、それぞれ異なります。正社員のところもありますし、パート・アルバイト・派遣といった働き方ができるところもあるものです。募集内容を見るときは、自分の希望する勤務スタイルかどうかも着目してください。

6-5.一般看護師から訪問看護師へうまく転職できるか不安

看護師の求人は、看護師を専門に扱う求人サイトを利用すべきです。特に、一般看護分野から訪問看護分野への転職は、勤務内容なども大きく変わるため、心配事もたくさん出てくると思います。サポート体勢が整ったサイトを利用し、転職時のフォローがしっかり受けられるようにしておきましょう。

7.まとめ

いかがでしたか? 高齢化社会で在宅医療が重要視されるようになり、訪問看護師という分野が注目されています。一般看護師は病院勤務が中心で、訪問看護師は訪問看護ステーションでの勤務となる職業です。訪問看護師の中でも、より専門性を持った高度な技術を持つ、訪問看護認定看護師という資格があり、スキルアップやキャリアを積みたい方は取得しておくといいでしょう。訪問看護認定看護師になるためには、一般看護師として実務5年、訪問看護分野で3年以上の研修を経験する必要があります。教育機関で研修を経て、認定証の交付となり、5年ごとの更新手続きが必要です。訪問看護師は夜勤などが少なく、自由な働き方ができるため、家事や育児との両立を目指す方に選ばれています。就職や転職には、看護師に特化したサイトを利用すると情報量も多く、不安なことがあってもフォロー体勢がしっかりしていて安心です。

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