看護師の志望動機を書く際のポイントは? 事例や悪い例なども紹介

「看護師の面接を控えているが、志望動機にどんなことを書けばいいのか分からない」と、頭を抱えている方は多いのではないでしょうか。志望動機は自分をアピールする部分です。上手にアピールするためには、ポイントをしっかりと押さえておく必要があります。

そこで、本記事では、看護師の志望動機を書く際のポイントを解説しましょう。

  1. 看護師の就職・転職で志望動機が重要な理由
  2. 看護師の志望動機を書く際のポイント
  3. 志望動機の事例集&悪い例を紹介
  4. 看護師の志望動機に関してよくある質問

この記事を読むことで、看護師における志望動機の書き方やコツが分かります。悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

1.看護師の就職・転職で志望動機が重要な理由

最初に、看護師の就職・転職で志望動機が重要になる理由をチェックしておきましょう。

1-1.就職・転職の成功がかかっている

看護師の就職・転職において、志望動機が成功のカギをにぎっているといわれています。面接官にとって、志望動機は相手の熱意や価値観が分かる大切な内容だからです。つまり、内容が薄かったり、文字数が極端に少なかったりすると熱意がないと判断されてしまうことになります。「何を書けばいいのか分からない」とありきたりのことを書くのもNGです。もちろん、空白にして提出するのは、せっかくの機会を自分から手放すことになってしまいます。自分の熱意と価値観を伝えたいなら、志望動機を充実させるのが大切です。

1-2.自信を持って面接に挑める

面接時は、書類に書かれている志望動機をもとにさまざまな質問を受けることになります。そのため、志望動機をちゃんと作り上げておけば、自信を持って面接に挑めるというわけです。逆に、ちゃんとした志望動機を書かないまま面接に挑むと、しどろもどろになったり、明確な看護師としてのあり方を伝えることができなかったりと失敗してしまいます。看護師の志望動機は、自分が目指している看護師像などを相手に伝え、自信を持って面接に挑むために大切なことです。

1-3.メリットがある看護師か志望動機で判断している

採用担当者は、志望動機から自院にとってメリットがあるかどうかを判断しています。「なぜ自院を選んだのか」が気になっているため、自分のスキル・経験を生かしてどのように貢献したいのか読み取るのが志望動機なのです。そのため、志望動機では自分の意気込みを見せることが重要だといわれています。「キャリアアップしたい」「専門性を高めたい」という希望を伝えることも大切です。しかし、志望動機では「この人を採用したらこんなメリットがある」と採用担当者が判断しやすいような内容にしてください。

1-4.志望動機で分かる「人となり」

看護師の志望動機で、採用担当者や面接官は「人となり」を見ています。看護師は肉体的にハードな仕事であると同時に、人の命を預かる仕事です。精神力はもちろん、やさしさやコミュニケーション力も必要となります。だからこそ、人となりを重要視する職場も多いのです。どのような職場でも「一緒に働きたい」と思える人材を採用したいと思っています。価値観が合わなかったり、やる気が感じられなかったりする志望者は採用されません。志望動機を通して、志望度や価値観をチェックしているといってもいいでしょう。

2.看護師の志望動機を書く際のポイント

それでは、看護師の志望動機を書く際のポイントをいくつか紹介します。

2-1.書く前に応募先の情報を徹底的に集める

志望動機を書く前に、必ず行ってほしいのが情報収集です。応募先や求人内容を徹底的に分析することで、応募先の雰囲気・理念に合った志望動機を書くことができます。そうすれば、採用担当者も「この人を採用するメリット」が浮かび上がってくるのです。志望動機で採用されるためには、応募先にマッチしている人材だと思わせることが重要となります。ホームページや求人情報などで、理念・看護師のブログなどをしっかりと読み込んでおきましょう。特に、以下のポイントをチェックしてください。

  • 病床数・患者数・手術件数
  • 力を入れている診療科・分野
  • 提供している医療技術・医療機器などの特徴
  • 看護師の方針や体制
  • 看護師のための制度や働きやすさ
  • 活躍している看護師

2-2.求めている看護師像を理解する

応募先の情報を集めると同時に、どのような看護師を求めているのか理解することも志望動機を書く際の大切なポイントです。志望動機では、応募先が求めている看護師だということを自分の経験やスキルをアピールしながら記載するのが理想となります。応募先ではどのような看護師を求めているのか理解するために、以下のポイントを必ずチェックしてください。

  • 専門的なスキル・技術・資格
  • 必要な臨床経験年数
  • 勤務条件(夜勤回数・勤務日数・時間など)
  • 求められる人物像

求められる人物像に関しては、たとえば「看護師同士で協力し合う職場」と記載されていたらコミュニケーションや協調性が求められていると理解してください。応募先の特徴や求めている看護師像をしっかり把握することが、目に留まる志望動機を書くために必要なことです。

2-3.転職の場合は経験を交えて具体的に書く

転職の場合、今まで経験してきた内容を交えて具体的に書くことができます。今までの看護師としての知見・体験・心構えなどを思い出してください。そして、具体的なエピソードを取り入れながら、応募先で自分がどのように役立つのかかき出してみましょう。応募先の情報収集が完ぺきだとしても、そこに結びつく経験や自分の思いをきちんと語らなければ意味がありません。よく、「新しい職場で勉強させていただきたいです」と書いている人がいますが、勉強熱心さをアピールするだけでは不十分になってしまいます。特に、中途採用では即戦力としての活躍を求められているからこそ、看護師として役立てる知識や経験を織り交ぜたほうが採用されやすくなるのです。

2-4.自分の欠点・マイナスなことはプラスに変える

志望動機では、自分の欠点やマイナスなこともプラスに伝えることが大切なポイントです。自分の欠点を理解しているというアピールよりも、プラスにアピールしたほうが採用担当者の意識を向けさせることができます。たとえば、「1つのことにしか集中できない」という欠点を「1つのことに粘り強く挑戦し続けることができる」という前向きな言葉に変えるなどです。頑固なら芯が強い・お節介なら気が利く・落ち着きがないなら行動力があるなど、欠点から自分のプラスを見つけてください。志望動機はポジティブで前向きな内容にすることが大切です。

2-5.長く働きたい意思をアピールする

多くの採用担当者は、長く働いてくれる人に来てもらいたいと思っているので、志望動機に長く働きたいという点をアピールするのも大切なポイントです。医療業界は看護師不足に悩まされていますが、離職率が高い点も看護師の問題となっています。だからこそ、長く働きたいアピールを志望動機の中に取り入れることで、採用される可能性も高くなるのです。逆に、志望動機で長く働かなさそうな内容を記載してしまうと、印象が悪くなってしまいます。どうしてもその応募先で働きたい・長期間働かせてもらいたいという熱意を伝えましょう。

3.志望動機の事例集&悪い例を紹介

ここでは、志望動機の事例と悪い例をいくつか紹介します。

3-1.経験が浅い看護師は何を学びたいか、どんな看護師になりたいか

看護師の経験が浅い場合は、応募先の特徴を取り入れながら何を学びたいか、そしてどんな看護師になりたいのかをアピールする志望動機にしましょう。たとえば、以下のような例があります。

貴院の魅力的なサポート体制や看護教育体制のもとで、さらに勉強し看護スキルを磨いていきたいです。看護についてはまだまだ勉強中ですが、介護職の経験を生かし、高齢の患者様が多い貴院でスキルアップしたいと思っております。看護師は大変なお仕事ですが、それ以上に社会の役に立ちたい気持ちが強いです。自分の成長を通して多くの人の支えになれるように努力したいと思います。

また、過去の経験や看護師になろうと思ったきっかけを踏まえて、理想の看護師像を伝えるのもいいでしょう。自分をアピールしたいときは、応募先が求めている看護師像とマッチしている内容にするのがポイントです。

3-2.転職の回数が多い場合は経験値をアピール

転職の回数が多いと離職率が高いと思われがちですが、今まで経験したことがたくさんあるのでアピールする絶好のチャンスです。さまざまな現場での経験を綴(つづ)りながらアピールしましょう。たとえば、以下の事例があります。

今までさまざまな科での経験を生かし、幅広い分野で医療を展開する貴院で貢献したいです。中でも、精神科病棟で培ったスキルを生かして、心のケアに重点をおいた看護をしていきたいと思っております。家庭の事情もあり転居が多かったのですが、これまでの経験で患者1人1人と向き合うことを第一に考えてきました。

たくさんの科で経験してきたからこそ、自分だけのアピールができます。どんな経験を生かしてどのような即戦力になるのか具体的に記載するとなお良いでしょう。

3-3.どこかで聞いたようなフレーズや嘘(うそ)は絶対にNG

志望動機を考えるのは面倒に感じるかもしれませんが、どこかで聞いたようなフレーズを丸写しするのは悪い例です。たとえば、「貴院の理念に深く共感したため志望します」「将来性に惹(ひ)かれました」などの抽象的なフレーズでは、採用担当者の気を引くことはできません。また、当たり前ですが、嘘は絶対につかないでください。相手に好印象を与えるためには、嘘の志望動機ではなく事実をうまく伝えるための努力が必要です。嘘を伝えてしまうと、そこを深掘りされたときに嘘をついていることがバレてしまう恐れがあります。

4.看護師の志望動機に関してよくある質問

看護師の志望動機に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.転職理由はどのように書けばいいのか?
A.どのような転職理由であっても素直に記載することが大切です。たとえば、スキルアップを目指したいならどのようなスキルを磨きたいのか、仕事と家庭を両立させたい場合は両立できる環境で再チャレンジしたいなど具体的に書きましょう。転職理由で注意しておきたいのは、人間関係や職場環境への不満を書くことです。つい以前の職場の悪口を書いてしまいがちですが、志望動機ではネガティブな内容は避けてください。

Q.ブランクがある看護師の志望動機は?
A.ブランクがある旨を伝えつつ、サポート体制や研修・勉強会が充実している応募先ならではの特徴を踏まえた志望動機が理想です。たとえば、以下の例文があります。

家族の事情でブランクがありますが、自分にとってサポート面でも通勤面でも働きやすい環境の貴院で看護師として再チャレンジしたいです。一度、看護を離れましたが、その中で改めて看護師の仕事がやりたいのだと強く感じるようになりました。

Q.面接時の注意点は?
A.面接では、志望動機の内容をそのまま伝えないように注意しましょう。採用担当者は志望動機をもとに質問しますが、例文をそのまま話すのはNGです。よくある志望動機だなと判断されて印象に残らなくなってしまいます。面接でアピールするためには、自分なりの志望動機を伝えることが大切です。面接でも個人エピソードなどを織り交ぜるといいでしょう。

Q.経験を交えた志望動機を書く際の注意点は?
A.適当に書いてしまうと、文章として成り立たない内容になってしまいます。また、嘘の経験や膨張した内容を書かないように注意してください。具体的にどのような理念に共感したのか・自分の理想の看護をエピソードや自分の言葉で書くことが大切です。分からなくなってしまったときは、文章を書く前に箇条書きでピックアップするといいでしょう。

Q.印象の良い志望動機の例文は?
A.ポジティブな言葉を使うこと・具体的に書くこと、そして自分の将来像を打ち出すことです。特に、看護師が転職する場合は、将来どのような看護師になりたいのか将来像を志望動機の中に取り入れましょう。そうすることで、「この人は熱意にあふれている」と好印象を与えることができます。

まとめ

看護師の志望動機は、採用担当者に「採用してメリットがある看護師かどうか」判断するための重要な材料となります。ありふれたフレーズがいくつもありますが、自分の言葉で具体的に伝えることが大切です。経験が少ない看護師はどんな看護師になりスキルアップしたいのか・経験がある看護師は今までの経験をどのように生かすことができるのかアピールしましょう。自分の言葉でしっかり伝えると、採用担当者に良い印象を与えることができます。