知っておきたい給料のこと。看護師に支給される手当とは?

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看護師の給料の大きな特徴は、基本給のほかに各種手当が多いこと・時間外などの所定外給与の割合が多いことがあげられます。

また、他の職種と比較して給与が上がりにくく、給与の上昇率は「寝たきりカーブ」と呼ばれています。給与明細の手取り額しかみていないという人もいますが、支給されている手当について一度確認してみましょう。

看護師の給与は所定内給与・所定外給与・臨時給与に分けられます。
所定内給与とは基本給と定例的に支払われる各種手当(役職手当・資格手当・通勤手当・住宅手当・家族手当など)を指します。
所定外給与とは深夜、休日、残業など所定労働時間外に勤務を行ったことに対する給与で、超過勤務手当・休日手当・夜勤手当などと呼ばれています。看護職はこの所定外給与の支給額が多いのです。臨時給与はボーナスや決算賞与などのことです。

所定内給与における主な手当の種類

役職手当

管理職に配属されるとその責任や役割、ストレスなどの重さを加味して支給されるもので、他の手当と違って支給金額が高額に設定している事業所が多いようです。

資格手当

看護師という資格に支払われるもので、資格の種類の違いなどから、准看護師より正看護師を高額に設定している場合が多いようです。

通勤手当

支度から通勤にかかる費用を補助する手当で、電車やバス通勤は定期代・マイカーや自転車通勤の場合は通勤距離によって支給額が決められます。10万円までは非課税になりますが、職場ごとに上限が決められています。

住宅手当

住宅費を補助するための手当で、主にアパートや借家などの賃貸住宅の家賃を支援するものです。現金支給がほとんどですが、なかには寮や社宅などを提供していることもあります。

家族(育児)手当

育児や親の介護など家族を扶養している人に対してそれにかかる費用の一部を支援するための手当てです。

危険手当

放射線下での看護師自身の身に危険が伴うような業務に携わる場合に支給される手当です。手術室勤務や精神科勤務の看護師にも支給されることがあります。

地域手当

地域ごとの物価差を是正するために支給される手当です。また、北海道や東北北部など極寒の地域で住んでいる看護師には暖房費などの支援などの目的で支給されることがあります。

交代制勤務手当

不規則な勤務シフトに対しての手当です。シフトによって勤務と勤務の間の時間が極端に減り休息を十分に取ることができなかった場合など肉体的にも精神的にも大きく負担をかけた場合に支給されます。

看護師には手当が多いという特徴がありますが、所定内給与の手当は自分で増やすことは難しいものです。専門看護師や認定看護師などの資格をとることで資格手当がアップする可能性はあるくらいでしょうか。
手当の金額は医療機関の地域や種類、経営方針などによって異なりますので、どのような手当が支給されているのか確認することが大切です。

所定外給与における主な手当の種類

時間外手当(超過勤務手当・残業手当など)

就労時間外を超えて勤務したことへの手当で、法定労働時間(原則1週40時間、1日8時間)を超えて働いた場合は給与の25%増の給与を支払うことが労働基準法で定められています。

休日手当

法律で定められた休日に働いたことへの手当で、法律で定められた休日(法定休日)に働いた場合は給与の35%増の給与を支払うことが労働基準法で定められています。

夜勤手当

夜勤に入ったことへの手当で、午後10時から午前5時の場合は給与の25%増の給与を支払うことが労働基準法で定められています。残業等が深夜にまで及んだ場合は通常の割増に深夜割増が加算されます。なお、夜勤1回ごとの金額は病院によって異なります。

所定外給与の計算式のベースは基本給が基準となっていて、病棟勤務などになると時間外勤務や夜勤などが増え所定外給与の割合が多くなるので、基本給の少しの差が支給金額に影響することになります。

看護師が仕事を探す場合、どうしても毎月の総支給額に左右されがちですが、各種手当の金額や内容・基本給の額も見落とせないチェックポイントとなるのです。