病棟看護師を辞めたいとお悩みの方へ!上手な転職方法を教えます!

病棟看護師を辞めたい、転職したい……とお悩みでしょうか? 病棟看護師は、看護師として基本のスキルを身に付け、キャリアを積むことができる仕事ですが、仕事内容はハードです。最近は、職場改善が進んでいるとはいえ、まだまだ激務で疲れている人は少なくありません。仕事はハード・人間関係がつらい・給料が安いなど、さまざまな要素が重なり転職を考えている人もいるでしょう。そこで、病棟看護師を辞めたいと思っている人に向け、お役立ち情報を集めてみました。

  1. 病棟看護師について
  2. 病棟看護師を辞めたい理由や判断について
  3. 病棟看護師の転職、就職について
  4. 病棟看護師の転職に関するよくある質問

この記事を読んでいただければ、お悩みを解決することができます。転職を考えている方も、ぜひ読んでみてくださいね。

1.病棟看護師について

病棟看護師とは、どのような職場でどのような仕事をするのでしょうか? まずは、病棟看護師の基礎知識やメリット・デメリットをご紹介しましょう。

1-1.病棟の種類

病棟とは、病院などで「複数の病室がある1棟の建物」を指します。そして、ひとくちに病棟といっても、いくつかの種類に分かれるのです。

1-1-1.一般病棟

一般病棟とは、内科・外科・整形外科などの急性疾患の治療や回復を目的とした混合病棟のことです。検査・手術・集中治療が必要な急性期から、病状が安定してくる時期までの患者が入院しています。入院患者は、老若男女はば広いのが特徴です。

1-1-2.回復期リハビリテーション病棟

回復期リハビリテーション病棟とは、病気や手術後の回復期(※)に集中的なリハビリテーションを行い、低下した能力を再び獲得するための病棟です。
医師・看護師はもちろんのこと、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・歯科衛生士・介護職員・医療ソーシャルワーカー・栄養士などがチームを組みます。そして、全員で患者のリハビリテーションを支援するのです。この病棟の対象となるのは、以下の患者になります。

  • 脳血管疾患(脳梗塞など)、脊髄損傷などの手術後または発症後2か月以内の人:入院期間は150日以内
  • 大たい骨、骨盤、脊椎、股関節、膝関節の骨折または手術後2か月以内の人:入院期間は90日以内
  • 外科手術や肺炎等の治療等の安静により生じた廃用症候群を有しており、手術後または発症後2か月以内の人:入院期間は90日以内
  • 大たい骨、骨盤、脊椎、股関節、または膝関節の神経・筋・じん帯損傷の発症後1か月以内の状態の人:入院期間は60日以内

※回復期:急性期の治療を終え病状が安定し始めた時期(発症から1〜2か月後)

1-1-3.療養型病棟(病床)

長期にわたり、療養が必要な患者のための病棟(病床)で、低額診療を行っています。医療の必要性が高くリハビリテーションや療養が必要な人で「状態が安定している人」が対象です。医療保険の病床と介護保険の病床があります。

1-1-4.精神病棟

不定愁訴・幻覚・妄想・不眠ほかで悩まされている患者のための病棟です。一般の病棟と同じような開放病棟と、出入り口がロックされ自由に出入りができないようになっている閉鎖病棟などがあります。

1-1-5.緩和ケア病棟

進行したがん患者の身体的・精神的苦痛を緩和する治療やケアをする病棟です。医師・看護師・薬剤師・栄養士・ソーシャルワーカーなどがチームとなり、患者とその家族のQOLのために必要な支援を行います。

1-2.病棟看護師とは

病棟看護師とは、前項でご紹介したさまざまな病棟にて、24時間患者の看護を行う看護師のことです。

1-2-1.病棟看護師の特徴

病棟看護師は、病棟に入院している患者さんが、朝起きてから寝るまで(寝ている間も)肉体的・精神的なケアを行います。そのため、患者の病状・性格・家族背景・医師の治療方針など、はば広く理解をしておかなければなりません。
外来看護師やオペ室看護師のように、限られた時間に患者と接するのではなく、退院するまで入院患者とお付き合いすることになります。病棟によっては、患者の最後をケアする重要な役割を果たすことがあるのです。

1-2-2.病棟看護師の主な仕事内容

病棟看護師の主な仕事は、日中は検温や血圧の測定、点滴やガーゼの交換、投薬、患者の保清(※)、カルテへの記入などがあります。また、患者の検査内容や検査時間を把握し検査の場所まで案内したり必要に応じて食事を止めたり、剃毛(ていもう)・かん腸などを行ったりすることもあるのです。
病棟の消灯時間後も病室の見回り、点滴の管理、心電図モニターや呼吸機のチェックなどの仕事があり、ときには患者の容態変化や緊急入院への対応も必要になります。
病棟看護師の仕事は、2交代制・3交代制・当直制などで引き継がれて行くので、ほかの看護師と交代をするときには、申し送りをして情報を共有することも大切な業務です。

※保清:患者の身体の清潔を保つこと

1-2-3.病棟看護師はやりがいがあるが体力的にきつい仕事

病棟看護師のメリットとしては、「仕事にやりがいがある」ということが挙げられます。仕事自体は広範囲なので肉低的にも精神的にも大変です。けれども、努力の結果が、患者やその家族から信頼を寄せられ感謝される、など仕事に反映されます。また、医師と連携してベストな医療補助ができたときなどは、充実感ややりがいを感じるという人も多いようです。
さらに、病棟での仕事は「看護師の基本」となる業務が多いので、数年間働けばほかに行っても活躍できるキャリアやスキルを身に付けることができます。
反面、デメリットとしては、医師・仲間の看護師の人間関係に悩む、体力的にきつい、思うように休みが取れない、勤務時間が長いなどが挙げられるでしょう。

2.病棟看護師を辞めたい理由や辞める判断について

病棟看護師を辞めたいというお悩みには、どのような理由があるのでしょうか。代表的なものを挙げてみました。また、辞めようかどうしようか迷ったとき、何を判断基準にするのかもご紹介します。

2-1.病棟看護師を辞めたい理由

実際に、病棟看護師を辞めたい理由として多く挙げられているものをご紹介します。

2-1-1.夜勤がつらい

夜勤で、本来なら寝る時間に長時間起きているのは、精神的にも肉体的にも負担がかかるものです。その上、ミスは許されない仕事なので、緊張状態が続き疲れもたまります。夜勤が終わると「抜けがらのようになっている」「緊張が解けず家に戻っても眠れない」という人も少なくありません。

2-1-2.人間関係の悩み

先輩や仲間との人間関係の悩みが深刻……という人も多いものです。いじめ・陰口・性格の不一致・厳しい上下関係・派閥争い・コミュニケーション不足・医師や上司からのモラルハラスメントなど、複数の原因が重なることもあります。
どんな職場でも人間関係の悩みはあるものですが、常に緊張感のある厳しい仕事現場だけに、小さなことがおおごとになってしまうことも多いようです。

2-1-3.仕事の内容に対する不満

「看護師の仕事以外の業務を押し付けられる」という悩みも少なくありません。

  • 委員会や勉強会の資料作りなどの仕事が多すぎる
  • セミナーや研修に参加させられる
  • レポート提出が大量にある

これらの業務を休日にやるよう命じられ、全く休みが取れないという人もいるようです。

2-1-4.勤務時間・体制・給料に対する不満

  • 勤務時間が長すぎる
  • 就業時間前に出勤することが暗黙のルールになっている
  • サービス残業が当たり前になっている
  • 夜勤の時間が長く休憩も仮眠もできない
  • 休みが取りづらい
  • 激務で休みも取れない上に給料も安い
  • 残業代も夜勤手当も安すぎる

激務な上に、人員不足で休憩も休日も取れない状態でインシデント(※)を起こし、精神的にも疲弊してしまう人も少なくありません。また、仕事内容や時間に見合わない低賃金に「このまま続けても将来がない」とうんざりしている人もいるようです。

※インシデント:事故などの危難が発生する恐れのある事態

2-2.病棟看護師を辞めるかどうかの判断について

病棟看護師を辞めようかどうしようか……と悩んだとき、実際にどのようなことを判断基準にすればいいのでしょうか。

2-2-1.辞めるメリットとデメリットを考える

今の職場を辞めるということは、メリットもデメリットもあります。メリットとしては、激務から解放される・休日ができる・大嫌いな人間関係とさよならできるなどが挙げられるでしょう。
しかしながら、次の職場が今よりいい環境とは限らない・給料が下がることもある・今までのキャリアや経験を生かせるかどうかわからないなどのデメリットも考えらます。自分にとって退職のメリット・デメリットを冷静に考えることが大切です。

2-2-2.人に相談する

1人でもんもんと悩むより、人に相談をして意見を聞いたほうが、辞めたほうがいいのか続けたほうがいいのか冷静に見詰め直すことができます。けれども、親やパートナー、家族などに相談をするという人は、あまり多くないようです。というのも、看護師という仕事に対する知識や理解がないと当を得たアドバイスも難しいからでしょう。看護師の友人や、仲のいい同僚、退職した先輩などに意見を求めるほうがヒントを得られる可能性があります。

2-2-3.体験者の「声」を聞く

親しくしている看護師の友人や先輩がいないという場合は、インターネットなどで体験者の「声」を聞くのもおすすめです。看護師についてのサイトや、看護師専門のサイトには実際に看護師を辞めた人・辞めなかった人の声が掲載されていることもあります。自分と同じような悩みを持っていた人が、どうやって解決に導いたのかという体験談からヒントを得ることができるでしょう。

3.病棟看護師の転職、就職について

病棟看護師として、現在の職場を辞めて転職を決めた場合、どのような基準で転職先を選べばいいのか、どのような方法で転職先を探せばいいのかなどをご紹介します。

3-1.転職先の希望条件の優先順位を決める

どのような職場に転職をするかは、「何が嫌で今の職場を辞めたいのか」を先にはっきりさせておいたほうが決めやすくなります。例を挙げてみましょう。

  • ほかの部署の担当をしたい:外来看護師などを募集している病院を探す
  • 人間関係に疲れた:大病院ではなくクリニックなど小規模の職場を探す
  • 勤務時間が長すぎないほうがいい:入院患者がいない(病床がない)病院やクリニックなどを選ぶ
  • 夜勤がない勤務先がいい:クリニック、介護施設、訪問看護ステーション、デイサービス、治験コーディネーターなどを選ぶ

労働条件・病院の規模・診療科目の希望・業務形態・給料・通勤時間など、さまざまな条件から優先順位を決め、それに沿って探したほうが転職先を絞り込むことができます。

3-2.看護師転職支援サービスを利用する

看護師の求人は、求人サイトや看護師専門の転職サイト、新聞や雑誌などの広告などで見つけることができます。前項でご説明したように、「自分の希望の優先順位」を決めたら、次は情報収集を行いましょう。自分に合った転職先候補を複数件決めてからじっくりと絞り込んでください。
ただし、すべての候補を比較検討するのは大変でしょう。そこでおすすめしたいのが「看護師転職支援サービス」です。希望や条件に合った求人情報を探し、医療機関との面談なども代行して行ってくれます。

3-3.転職支援サービスの利用の仕方

看護師の転職支援サービスサイトはいろいろあり、詳細は異なります。基本的に利用料は無料で、会員登録をすればすぐに利用可能です。サービス利用の流れをご紹介しましょう。

  1. サイトの申し込みフォーム方自分の情報を登録する
  2. 担当者からメールや電話などで連絡が来る
  3. カウンセリングで自分の希望などを伝える
  4. 担当者が希望に合った候補を探し連絡してくれる
  5. 気に入った転職先があれば応募の意思を伝える
  6. 担当者が転職先との面接日などを調整する
  7. 内定が決まる

転職支援サービスサイトでは、内定後も入職までサポートをしてもらえます。

4.病棟看護師の転職に関するよくある質問

病棟看護師を辞めたいと思っている人や転職先を探している人によくある質問をご紹介しましょう。

Q.病棟看護師ですが、夜勤が多く時間も長いので子どもと過ごす時間が少なく転職を考えています。どのような勤務先が向いているでしょうか?
A.入院施設のない小さな病院やクリニックなら夜勤そのものがありません。緊急事態が起きなければ定時で帰ることもできるので自分の時間を十分に作ることができるでしょう。

Q.病棟看護師として5年以上働いてきましたが、病棟以外の世界で働きたくなりました。どのような職場がありますか?
A.看護師資格とキャリアを生かせるのは「3-1.転職先の希望条件の優先順位を決める」でご紹介したような職場です。そのほかにも、保育園や産業看護師(企業の保健室勤務)・医療機器メーカー・高齢者施設なども看護師のキャリアをいかせます。

Q.自分で次の職場を探すよりも、看護師転職サイトを利用するメリットは何でしょうか?
A.希望する職場の候補を複数スピーディーに集めてくれるところです。また、普通の求人案内では知ることのできないことも教えてくれます。たとえば、実際の仕事内容やスタッフ同士の人間関係・離職率・ママ看護師はいるかなど、詳しい情報を教えてくれるのが最大のメリットでしょう。

Q.病院ではなく高齢者施設に転職したいと思います。仕事内容はどのように変わるでしょうか?
A.高齢者施設の場合は主に以下のような仕事が中心になります。

  • 入居者の健康管理
  • 異変があった際の応急処置(医師が常駐していない施設)
  • 緊急時に救急車を呼ぶかどうかの判断と付き添い

医療処置を行うよりも、健康チェックや服薬の把握・食事の見守り・入居者とのコミュニケーションなどの仕事が主になるのが病院との大きな違いでしょう。

Q.病棟勤務は夜勤が多く大変なので、出産・子育て後にまた病棟看護師に戻れるか不安です。看護師の職は辞めたくはありません。どうしたらいいでしょうか?
A.出産で退職し、夜勤のないクリニックに転職しする人もいます。そして、ある程度育児が落ち着いてから病棟看護師に復活するケースも増えてきました。また、復職の際は子育てをしやすい時間帯で働ける・子育て中の看護師が多いなど、より働きやすい環境を探すほうがいいでしょう。

まとめ

いかがでしたか? 病棟看護師の仕事やメリット・デメリット、辞めたいと思う理由や転職先などについての情報をご紹介しました。看護師としてのスキルアップや、経験を積んでキャリアを磨くなら病棟看護師が最適ともいわれています。しかしながら、労働環境が整って働きやすい病院と、1人の負担が大きすぎる病院との落差があるのです。精神的にも肉体的にも限界を感じたら転職を考えるのもおすすめでしょう。
最近では、よりよい環境で働いてもらうために待遇改善に取り組む病院も増えてきました。また、病院以外にも看護師として活躍できる現場はたくさんあります。自分が気持ちよく仕事ができる環境を選んでください。
転職を考えているなら、大手の看護師転職サイトのコンサルタントが相談に乗ってくれます。求人情報サイトでは得られない情報を知ることもでき、いろいろなサポートもあるので利用してみてくださいね。