看護師の面接は準備がカギ!

看護師の面接は準備がカギ! 転職の面接対策とよくある質問の回答例

元看護師のゆかり

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看護師として転職を目指す人にとって、面接は採用のための最終審査です。中途採用の面接では、初めて看護師として就職する場合とは質問内容が違ってきます。では、どうすれば中途採用の看護師が面接試験に合格することができるのでしょう? 希望どおりの職場に就職するために、面接前の準備や当日の流れとともに、よく聞かれる質問と回答例を紹介しましょう。

  1. 看護師の面接について
  2. 看護師の面接合格は準備で決まる
  3. 看護師の面接、質問と答え方
  4. 看護師の面接、成功ポイント
  5. 看護師の面接に関するよくある質問

この記事を読めば、看護師の面接のポイントや準備すべきことがわかります。面接官に好印象を与える受け答えができるよう、参考にしてください。

1.看護師の面接について

看護師の転職の合否を左右する面接は、病院側にとっても応募者にとっても真剣勝負の場です。短時間で自分の考えと経歴をきっちり伝えるために、細心の注意を払って臨みましょう。

1-1.面接の重要性

看護師の転職では、ほとんどの場合において応募の書類に「職務経歴書」は含まれていません。つまり、面接のときには履歴書の内容しか相手に伝わっていないというわけです。そのため、面接ではどのような職務経歴やスキルがあるのか、どのように看護の現場で働いてきたのかなど、あなたの看護師としての人となりをアピールすることが大切になります。病院側は求める人材像とマッチするかを面接で見極めようとしているのです。面接官の質問の意図を汲(く)み取り、正確に誠意をもって答える必要があります。

1-2.面接では応答以外にも気を配る

面接で見られているのは面接室での応答だけではありません。会場に到着してから面接が終わるまで、控え室や化粧室での振る舞いも見られていると思ったほうがいいでしょう。面接会場へは余裕をもって10分前には到着するのはもちろんのこと、持ち物や身だしなみなど、一般的なマナーにも気を配ることが大切です。

1-3.面接の流れ

1-3-1.病院に到着~受付

病院に着いたら携帯電話の電源を切り、素早く身だしなみを整えましょう。10分前になったら「本日〇時から面接をお願いしている○○と申します」と名乗ります。

1-3-2.面接室へ

面接室に案内されたら指示に従い入室しましょう。面接室へ向かう途中に職員とすれ違ったら軽く会釈するかあいさつすると好印象です。面接室では、面接官がやって来るまでそのまま待機します。
面接官が入室したら姿勢を正して「初めまして。○○と申します」と一礼し、「本日はお忙しい中お時間をいただき、ありがとうございます。よろしくお願いいたします」と笑顔であいさつしましょう。「お座りください」といわれてから座ります。

1-3-3.面接開始

まず履歴書に沿って経歴やスキルについて説明します。そこから志望動機・退職理由・看護観など、質問が続くでしょう。質問には自己PRを交えて誠実に答えてください。後半になると、面接担当者により病院の説明があります。このタイミングで、今度はあなたからの質問がないか聞かれて質疑は終わりです。就職後のミスマッチがないように、疑問に思うことはここで確認しておきましょう。このとき雇用条件などの説明を受ける場合もあります。

1-3-4.病院見学

面接担当者や看護部長などが病院内を案内してくれます。総合病院などの場合は希望する科を中心とした見学です。このとき、「働く環境」としての視点で見学し、何か質問事項がある場合はその場で確認することが大切になります。勤務中の看護師や患者さんの邪魔にならによう配慮も忘れないようにしましょう。

1-3-5.終了

見学が終わっても最後まで気を抜かず、しっかりとあいさつをして締めくくりましょう。

2.看護師の面接合格は準備で決まる

看護師の中途採用面接を突破するためには多くの準備が必要です。

2-1.事前にチェックしておくこと

面接の前に応募する病院や施設についての情報を集め、自分なりに分析しておきましょう。看護師の転職支援サービスを利用する場合は、担当のキャリアパートナーに相談し、内情などの情報を提供してもらうといいでしょう。
面接突破のポイントの1つは、その病院に応募した理由を明確にしておくということです。志望動機やキャリアアップにもつながる核となる部分なので、自分なりの答えを明確にしておきましょう。
もう1つのポイントは退職の理由を整理しておくことです。本音では人間関係や待遇などさまざまな理由で退職していると思いますが、そのまま話したのでは印象が悪くなりかねません。マイナスポイントも前向きにとらえ直してポジティブな印象になるような理由づけをしましょう。具体的な受け答えの例は次章で解説します。

2-2.服装&マナー、持ち物の再点検

面接にふさわしい服装やマナーは、新卒のときとそれほど変わりません。服装はダークカラーの落ち着いたスーツなどを着用し、髪型は清潔にまとめます。メイクはナチュラルに、アクセサリーやネイルは控えましょう。香水はつけないほうが無難です。
提出書類や持ち物は病院側の指示に従います。面接に必要のない余分な荷物は持っていかないことです。

3.看護師の面接、質問と答え方

中途採用の看護師の面接には、必ず聞かれる質問があります。ここでは、その質問の意図を考え、適切に応えられるよう準備をしましょう。

3-1.よく聞かれる4大質問とその意図

3-1-1.職務経歴について

まず初めに今までのキャリアについて尋ねられます。履歴書にある内容をより具体的にして、所属していた科や担当部署について仕事内容を述べましょう。どんな患者さんを担当したか、どのように対応したかなどについて具体的なエピソードを交えることがポイントです。

3-1-2.志望動機について

面接で一番大切な質問です。たとえば内科の病院を志望したとしても、なぜほかの病院ではなくその病院なのか、志望する病院の特徴や理念をよく研究し、自分の看護観とすり合わせて志望理由に結びつけましょう。面接では具体的なエピソードを交えて話すと説得力が増します。その場ですんなりと話せるよう準備しておきましょう。

3-1-3.転職理由について

なぜ前の病院を辞めた(辞める)のか、なぜ転職しようと思ったのかという理由は必ず聞かれます。病院側は、採用後に同じ理由で辞めてしまわないか、人間関係に問題はないかなどを確認したいのです。転職の理由にマイナス要素があったとしても直接的に表現せず、キャリアアップや自身の成長への思いへとつなげましょう。ポジティブな転職だということを印象付けることが大切です。

3-1-4.看護観について

看護観は一人ひとり違うので、一つだけの正解というものはありません。だからこそ、自分のことばでしっかりと伝える必要があります。あなたの看護観が病院の方針にマッチするとしたら、それは強力なアピールポイントです。看護師になろうと思った直接的なきっかけや、看護師として働く中で経験したことなどを、エピソードを交えて伝えられるように考えておきましょう。

3-2.受け答え方の例

1.「これまでどのような仕事を経験してきましたか?」

回答例

「病床数34の急性期病棟で、夜勤を含む常勤として〇年の勤務経験があります。忙しい職場でしたが、消化器・呼吸器・循環器の患者様と接し、看護師としてのスキルや経験を身につけることができました。〇年目からは急性期を脱した患者様のリハビリ治療の看護にも携わっています」

職務経歴は自分の体験した職務内容を端的にポイントをおさえて話しましょう。具体的な業務内容やそこから何を得たのかについても盛り込みます。

2.「なぜこの病院を選んだのですか?」

回答例
「これまで総合病院の呼吸器外来に〇年間勤めていました。御院では外来の看護師は医師の補助だけでなく、訪問診療に同行できる点に魅力を感じております。私の祖父も地元で訪問診療を受けていたこともあり、在宅で患者さんが家族とともに安心して過ごせる基板をつくることは、医療の大切な在り方だと考えるようになりました。私も御院の外来や訪問診療に携わることで、地域医療に貢献したいと思っています」

履歴書にも志望の動機は書きますが、面接ではその文面を暗唱するのでなく、より具体的にアレンジを加えて話しましょう。

3.「前の職場はなぜ退職された(退職する)のですか?」

回答例
「これまでスキルアップを目指して勉強してきましたが、現在の職場はあまり大きな病院ではないこともあり、新たな業務に挑戦できるような環境ではありませんでした。今後は内科で専門性を高めたいと思っているため、より多くの患者様と接することができる職場を求めて転職を決意しました」

転職理由はポジティブな側面をクローズアップしましょう。「師長のパワハラで」「待遇が悪くて」などの理由は、たとえ事実であっても面接の回答には向きません。また、親の介護や夫の転勤を理由にする場合、今後同じ理由で転職する可能性について聞かれるので、明確な答えを用意しておきましょう。

4.「看護師として大切にしていることは何ですか?」

回答例

「これまで病棟勤務をするなかで、患者様の気持ちに寄り添うことの大切さを痛感してきました。表面的な笑顔で接することよりも、患者様が今何で困っているのかを考えて接することで、小さな変化にも気づくことができ、適切な看護をすることができると考えています」

看護観に関しては、「あなたの看護観を聞かせてください」というような抽象的な質問になる場合があります。そんなときには、どんな看護師になりたいか、大切にしていることは何かなど、かみ砕いた内容で考えると回答しやすいでしょう。

4.看護師の面接、成功ポイント

看護師の面接で大切なポイントやコツについて解説します。

4-1.面接でアピールすべきポイント

面接官が一番気にかけるのは、仕事をすぐに辞めたりせずに長く勤めてくれるかという点です。つまり、やる気と体力・精神力の面をアピールすることが大切になります。また、女性が多い職場のため、コミュニケーション能力の高さについてもアピールすべきポイントです。
男性看護師の場合は、女性が多い職場でなじめるか、女性の上司に従うことができるかなどについて問われることもあります。質問を想定して回答を準備しておきましょう。

4-2.落ち着いて回答するコツ

面接の受け答えのとき、面接官の質問に対して、一度「はい」と短く返事をして一呼吸おきます。そこから回答を始めると落ち着いて話すことができるでしょう。想定外の質問や答えにくい質問にもことばを濁すことなく、ハキハキと答えると好印象を得ることができます。

4-3.注意点

面接のときに、志望した病院のことは「御院(おんいん)」と呼びましょう。履歴書など書面には「貴院」と表記します。口頭との違いに注意しましょう。

5.看護師の面接に関するよくある質問

Q.転職回数が多いのですが、そこを指摘されたらどのように答えたらいいでしょう?
A.転職の多さをマイナスととらえるのではなく、多くの病院を経験したことによる適応力をアピールすることが大切です。退職の理由について整理して前向きな理由を伝えましょう。

Q.まだ今の職場の退職日が決まっていない場合、「いつから来られますか?」という質問には何と答えるべきですか?
A.退職の日が決まっていないことを正直に伝えてください。その上で、引き継ぎや退職の手続きなどを考え、おおよその予定を伝えておくといいでしょう。

Q.残業や夜勤への対応が難しい場合は正直に答えてもいいですか?
A.残業や夜勤が応募の必須条件でない場合は、対応ができない理由をきちんと説明して回答しましょう。もし将来的に対応できる余地がある場合はその旨説明します。(たとえば、来年以降なら子どもが高学年になるので、月に〇回程度なら夜勤ができそうなど)

Q.「最後に質問はありますか?」と聞かれたとき、特に思いつかない場合は何も質問しなくてもいいでしょうか?
A.何も質問しないと「やる気がない」と評価されることもあるため、なるべく質問しましょう。ただし、病院理念など前もって調べればわかることを質問すると「勉強不足」と受け取られかねません。また、給料や有給休暇など待遇面の質問も避けたほうが無難です。面接時や現場を見て気になったことを質問してみましょう。

Q.面接で気をつけたほうがいい言動があったら教えてください。
A.退職理由を聞かれたときに、ネガティブな発言や、前の職場を悪く言うのはNGです。たとえ事実だと思っていても、こんなに大変だった、つらかったなどとアピールしないように気をつけましょう。

まとめ

看護師の面接に打ち勝つには、準備を怠らないことが大切です。しかし、いくら対策を立てても想定外の質問が出されることがあります。そんなときにもあわてずに、落ち着いて誠意をもって答えることが大切です。この機会に自分の看護観を見つめ直し、看護師としてよりよい人生が歩めるよう準備しましょう。

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