看護師の職業病・悩みを解決したい人へ! 解決法や転職方法を詳しく解説

「看護師になってから腰痛が絶えない」「ストレスのせいかよく眠ることができない」など、特有の悩みを抱えている看護師は数多くいます。看護師は職業柄、責任が重いだけでなくストレスが大きいことから何かと職業病になりやすいのです。そこで、今回は看護師の職業病や悩みを解決したい人のために、具体的な解決法を解説しましょう。また、同時に転職方法もご紹介します。今、看護師の職業病や悩みを抱えている人は、ぜひ読んでください。

  1. 看護師という職業について
  2. 看護師の職業病について
  3. 看護師の職業病対策を考える
  4. 看護師の転職方法を学ぼう
  5. 看護師の職業病や悩みにかんするよくある質問

記事を読んだ人は、看護師の職業病について正しい理解を得ることができます。また、適切な解決法を知り、改善に向かうことができるでしょう。さらに、看護師の転職方法を知ることで根本的な解決の道を探ることも可能です。まずは、終わりまでしっかり目を通してポイントをつかんでください。必ず皆さんのお役に立ちますよ。

1.看護師という職業について

まずは、看護師という職業の基本を確認しましょう。職業病を理解するためにも大切です。

1-1.看護師の魅力を学ぼう

看護師には、多くの魅力があります。

  • 人命救助・病気やケガをした人のサポートというやりがい
  • 専門職としての給与の高さ
  • 医療関係者であることの誇り
  • 常に医療の最先端で働くことができる(スキルアップが可能)
  • 需要が高いので就職・転職・再就職がしやすい

特に、女性が長く働くことを考えたときには、看護師はとても魅力的な仕事だと言えます。

1-2.看護師に多い悩みとは?

看護師の悩みとして多いものには以下のようなものがあります。

  • 仕事がハードで常に疲労している
  • 人手不足で休みを自由に取りにくい
  • 腰痛や足のむくみなどの体調不良がある
  • 仕事中は気を抜くことができない
  • 医師や看護師・患者などとの人間関係で疲れる
  • シフトが不規則で友人や家族と生活リズムが合わない

現在、看護師を取り巻く環境は職場によってはまだまだ過酷であると言わざるを得ません。また、まじめに仕事に当たる看護師ほど多くの悩みを抱えやすいのです。

1-3.看護師は離職率が高い?

看護師は、離職する人が多い職業であることは否定できません。離職率は、2012年のデータで常勤10.9%・新卒7.5%となっています。数字だけを見ると大したことが無いように見えますが、常勤で10人にひとりが離職しているとなると、離職率は高いと言えるのです。離職の理由は、過酷な職場環境や重責による体調不良や人間関係などによるストレスが挙げられます。特にハードな勤務状況になりやすい夜勤が多い職場は、離職率が高くなる傾向あるのです。

1-4.看護師の辛(つら)や大変さについて

看護師のつらさや大変さについては、多くの人が理解するようになってきています。責任が重い仕事にもかかわらず、常に人手不足であることもテレビや新聞・雑誌などで多く報道しているからです。しかし、実際に看護師として働いている人の悩みは、単純なものではありません。

2.看護師の職業病について

では、看護師の職業病について解説します。職業病の内容やなりやすい環境・性格などを詳しく学びましょう。

2-1.看護師にはどんな職業病がある?

看護師には、さまざまな職業病があります。具体的に見ていきましょう。

2-1-1.体力面での職業病

看護師は、体力面の職業病になりやすいものです。例えば、ベッドや治療器具の運搬や患者の移動・治療で、腰痛を発症しやすくなります。また、長時間立ちっぱなしで仕事をすることも多く、足のむくみで悩む人も多いのです。さらに、シフト勤務を採用している職場では、夜勤と日勤の繰り返しで生活リズムが狂い、体調不良や慢性疲労を訴えるケースもあります。

2-1-2.精神面での職業病

精神面での重圧をも受けやすいのが、看護師という職業です。人命を預かっているという重責に加え、新しい医療技術を習得や患者のケアなど、常に気を張っていることになります。そのため、精神的なストレスを抱えている人が多いのです。また、女性が多い職場が多く、人間関係の悩みが出やすいと言えます。中には、医師との疎通がうまくいかなくて悩んでいる人もいるでしょう。精神面での職業病がひどくなると、深刻な状態になりやすいので注意しましょう。

2-1-3.そのほかの職業病

看護師は人の死を目の当たりにする職業です。そのため、多くの経験を積んでいくうちに人が死ぬということに対して感情が動きにくくなる人も出てきます。家族や友人から冷たい人だとの評価を受けてしまう人もいるでしょう。また、勤務時間外でも常に看護師の目線で考えてしまうのも職業病のひとつです。仕事とプライベートの切り替えがうまくできないと悩みが増えてしまいます。

2-2.職業病になりやすい環境や性格について

人員に余裕が無く超過勤務状態となっている職場は、職業病になりやすい環境です。また、職場の人間関係がうまくいっていないことも職業病を助長します。また、まじめで仕事熱心な人ほど職業病になりやすいので注意しましょう。仕事は仕事と割り切って考え、気持ちの切り替えが早い人は、職業病とは比較的無縁です。しかし、知らないうちに体力面に影響を受けていることもあるので油断しないでくださいね。

3.看護師の職業病対策を考える

それでは、看護師の職業病対策を考えてみましょう。すべての看護師に可能性があることですからしっかり学んでください。

3-1.気を付けるべき職業病

まじめな人は、限界まで無理を重ねてしまうことが多いものです。看護師は、何かの職業病を抱えていても当たり前だと思わないようにしましょう。異常を感じたときは、速やかに対処をするべきです。自己判断で大したことが無いと放置すると、深刻な状態になることもあります。仕事に支障が出るだけでなく、自分自身の心身の健康に悪影響があるので放置しないことが大切です。

3-2.職業病の対策方法を伝授

職業病は、適切な対策を取ることで改善することが可能です。体力面・精神面のそれぞれについて解説します。

3-2-1.体力面での対策方法

まず、腰痛やひざ痛などは適切な治療を受けましょう。必要に応じて湿布やカイロ・コルセットなどを使うと楽です。また、足のむくみにかんしては、イスに座って足を高く上げると軽くなります。むくみ取りに効果的なストッキングをはくこともおすすめです。シフト勤務による体調不良にかんしては、なるべく不規則にならないようにシフト調整をしてもらってください。勤務中に倒れてしまっては本末転倒ですから、きちんと訴えて改善してもらいましょう。

3-2-2.精神面での対策方法

人間関係のトラブルやストレスは、なかなか改善しにくいものでしょう。しかし、人間関係のトラブルは、双方の誤解が原因であることも多いものです。まずは、当事者同士で解決ができないか考えてみてください。どうしても難しい場合は、異動を申し出ることで環境を変えることもできます。顔を合わせることが無くなれば問題なく勤務を継続できるはずです。また、ストレスは適度に発散することを心掛けてください。ストレスで爆発してしまう前に、対策することが肝心です。愚痴や悩みを聞いてもらう人がいるだけでも違います。

3-2-3.そのほかの対策方法

仕事とプライベートの区切りをきちんと付けることが重要です。仕事のときは集中して職務に当たり、仕事から離れたときはプライベートモードに切り替えてください。家にいるときも、常に仕事が気になるのは、うまく切り替えができていない証拠です。仕事とプライベートの区別をしっかり行って、心身ともに十分な休息とリフレッシュができるようにしましょう。

3-3.看護師の職業病にかんする相談先

悩みは、ひとりで抱え込まずにほかの人に相談することが大切です。相談先は、以下を参考にしてください。

  • 信頼できる看護師仲間など
  • 職場の産業医
  • 看護師の悩み相談を行っている機関

なお、悩み相談先としては下記もおすすめです。

公益社団法人日本看護協会「はたらくナースの相談窓口」

3-4.職場を変える・転職するという方法もある

もしも、現在の職場で解決できないときには、思いきって転職という方法を採りましょう。職場が変わると、環境も気持ちもリセットできます。すると、職業病や悩みがうそのように解決してしまうものです。幸いなことに、看護師は転職市場でも相変わらずの人気の高さを誇ります。看護師として今後仕事を続けていくためにも、転職を前向きに考えていきましょう。

4.看護師の転職方法を学ぼう

看護師の職業病は、転職によって職場環境を変えることで大きく改善することがあります。転職方法などについても、詳しく知っておきましょう。

4-1.看護師が転職を果たすまでの流れ

看護師として転職をするには、以下の流れを参考にしてください。

  1. 現在の職場を退職する時期を決める
  2. 転職先の希望条件を考えてみる
  3. 希望条件に合った求人情報を探す
  4. 履歴書・職務経歴書を用意する
  5. 求人に応募する
  6. 書類選考・面接などを受ける
  7. 採用となった場合は転職成功

なお、転職活動は現在の職場を辞めてからでもできますが在職中に行うことをおすすめします。空白期間があると仕事の勘が鈍(にぶ)くなってしまうからです。在職中でも、さまざまなサポートを利用して転職に成功した人も多いので安心してくださいね。

4-2.看護師の転職が成功するコツ

転職の成功には、自己分析と情報収集の2つが重要です。しかし、自己分析といってもひとりで行うと中途半端になったり見当違いな方向に向かってしまったりすることもあります。そこで、看護師転職に特化した求人サイトが役に立つのです。看護師転職を専門に扱うサイトでは、看護師として自分がどんな働き方をしたいかがわかるヒントがたくさんあります。また、条件の良い求人を豊富に扱っている点も魅力です。ハローワークや一般の求人サイトにも、看護師求人情報は載っています。しかし、質や量を考えると専門サイトの方が何倍も有利です。なお、当社でも皆さんの転職のバックアップを行っていますから参考にしてくださいね。

看護師キャリアアップ

4-3.転職前に決めておくことについて

現在の職場を辞めて転職活動をする前に、以下の内容についてきちんと決めておくことも大切です。

4-3-1.働き方について

  • フルタイム勤務かパートタイム勤務か
  • 夜勤を伴うシフトでもいいか
  • 休日の数や曜日はどうなっているか

看護師は、必ずしもフルタイム・夜勤ありで働く義務はありません。勤務先によっては、働き方を自由に選ぶことができます。特に職業病を治療しながら働く場合は、無理の無い働き方を選ぶのも良い方法ですよ。

4-3-2.家族のサポートについて

家族のサポートを受けることができるかどうかも重要なポイントです。まだ子どもに手が掛かるときは、育児や家事に協力してもらうことが必要になります。また、親の介護が必要な場合は、労働時間をセーブすることを考えるケースもあるでしょう。看護師の仕事を続けるためには、どうすることが最も良い選択なのかを考えてみてください。

4-3-3.キャリアアップについて

看護師の中には、認知症看護など専門性の高い仕事を受け持つ人たちがいます。仕事の幅を広げて高度な看護に取り組みたいと考えている人は、ぜひ専門看護師や認定看護師の資格取得を目指しましょう。ただし、資格取得のためには1年程度は指定の学校に通って専門課程を学ぶ必要があります。働きながら通うとなると職場の条件も限定されるので、注意しましょう。専門看護師や認定看護師にかんしては、こちらも参考にしてください。

公益社団法人日本看護協会の専門看護師・認定看護師・認定看護管理者説明ページ

5.看護師の職業病や悩みにかんするよくある質問

看護師の職業病や悩みにかんして、ほかの皆さんはどのような疑問や不安を抱いているのでしょうか。よくある質問に回答します。

5-1.つい周囲の優秀な看護師と比べて落ち込んでしまうのですが?

看護師の仕事は、周囲と比べるべきものではありません。自分の職務をまじめに行うことで問題なくこなすことができていればいいのです。周囲を見ると、自分より優秀な看護師もいるでしょう。しかし、勝手に比較して落ち込んでも何にもなりません。落ち込むのなら、技術を磨いたり知識を吸収したりしましょう。

5-2.看護師の仕事が原因の腰痛は労災判定になりますか?

看護師は、想像以上に力仕事を伴うものです。そのため、腰痛を発症する人も多数います。明らかに看護師の仕事に原因がある場合は、労災認定の申請をしましょう。しかし、仕事で腰痛を発症した場合でも労災認定を受けるには、条件があります。詳しくは、下記を参考にしてください。

厚生労働省の腰痛の労災認定ページ

5-3.看護師の仕事で悩んでいて今すぐにでも辞めたいのですが?

仕事を辞めること自体は自由です。看護師の仕事を辞めると決めた場合は、速やかに退職の意思を伝えてください。退職に伴う引き継ぎや手続きは、できるだけスムーズに進めるようにしましょう。なお、じっくり考えた結果辞めることを決意したのなら後のことは心配しないでください。ただし、今後看護師としてやっていくのかほかの職業を考えるのかは慎重に考えましょう。

5-4.看護師の悩みを相談したら甘いと言われてしまいましたが?

残念ながら、悩みを相談した人を間違えてしまったようです。まずは、自分の意見をそのまま受け止めてくれる相談先を探しましょう。職場以外の友人に話すことや看護師の悩み相談を受け付けている機関の利用もおすすめです。なお、ほかの人に甘いと言われても気にしないようにしましょう。自分自身がつらいのなら立派に悩みとして成立しますよ。

5-5.転職をしたところで看護師の悩みがまた発生するのでは?

確かに、転職をしただけですべての悩みが解決できるという保証はありません。転職先によっては、新たに悩みが発生する可能性もあります。しかし、まずは職場を変えることで今の悩みを断ち切りましょう。それに、転職を機に看護師として本当にやりたいことや望む条件を考え直してみるのもいいものですよ。

まとめ

看護師はとても大変な仕事です。まじめに取り組む人ほど、さまざまな職業病に悩むことも多くなります。しかし、悩みの種類をきちんと判断して適切な対応を取ることで必ず改善することも確かです。まずは、自分自身の悩みを無くすようにしましょう。なお、悩みによっては新しい職場に転職をした方が根本的な解決につながることもあります。看護師は、現在も引く手あまたの状態ですから自分の望む条件で転職をすることも十分に可能です。ただひとりで悩んでいるだけではいけません。相談機関や転職サイトを上手(じょうず)に利用してほかの人にもサポートしてもらいましょう。